わからない ページ16
なべしょと話そう。
そう思った。
なるべく早いうちに。
やっぱり、なべしょに聞いてほしいし、なべしょにしか話せない。
なべしょが最近遊び歩いてるらしいことも、なべしょと話す機会がなさすぎて、気づけなかった。
照のことで頭がいっぱいで、気づけなかったんだ。
幸いバイトもなく、この日は1日、二日酔いと戦って過ごした。
帰ってきたら、なべしょと、2人で会う約束をしよう。
そう思っていたのに。
宮「Aちゃん、もしかして翔太待ってるの？」
「へ？あ、だてさん……うん、まあそんなとこ」
夕食はとっくに終えていて、リビングで1人、なべしょを待ち構えていた。テレビを見るともなしに眺めていたら、いつの間にかだてさんがリビングへやってきていた。
宮「翔太はたぶん帰ってこないよ」
「もう11時か……本当に今日は帰ってこないのかな？」
宮「帰ってくるとしたら、日付変わってからかな。毎日、いつ帰ってくるかわかんない」
「うそ…あたし、なんでそんなこと今まで気づかなかったんだろう」
だてさんはキッチンへ歩いていき、なにやらお茶をいれているようだった。
「ねぇ、だてさん。なべしょって誰と遊んでるの？サークルも入ってないのに、そんなに毎日なんて」
だてさんは、一瞬だけ黙って、試すようにチラリとあたしをうかがった。それにどんな真意があるんだろうか。あたしにはやっぱりわからない。
宮「なんで、気になるの？」
「なんでって言われても…毎日遊びに付き合ってくれるなんて、その人たちも元気だなー、って……」
宮「翔太は毎日違う人と会ってるよ」
「へ？あっ、そうか……なるほど」
宮「毎日違う女の子と、2人で会ってるみたい」
「…………え、」
だてさんが、あたしの前にティーカップを置いてくれた。
宮「はい、ハーブティーいれてみた。あまり遅くならない内に寝なね」
そう言って、背を向けてしまう。
カモミールの酸味のある甘い香りが漂う。
え、なに、この気持ち。
あたし、なべしょが女の子と遊んでいるって聞いて、今。
イラっとした。
カモミールって、不眠に効くんだっけ。
嘘だ、絶対。
寝れる気なんて全然しない。
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しょぴお - このお話すごく好きでした。今まで更新お疲れ様です。ずっと読んでました。笑 お話の終わり方がすごい、いい感じですね。このお話大好きです。 (2019年5月31日 19時) (
レス) id: d08dff729e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 続編待ってます。 (2019年5月30日 11時) (レス) id: f9aa5203aa (このIDを非表示/違反報告)
Momanao(プロフ) - 続編、楽しみにしてます！なんか...嵐が吹き荒れる予感が... (2019年5月16日 1時) (レス) id: a8ed6fc393 (このIDを非表示/違反報告)
しょぴお - 話を読んでて泣きそうになった…。いや、泣く笑 (2019年5月14日 22時) (レス) id: d08dff729e (このIDを非表示/違反報告)
ミックスジュース(プロフ) - なべしょに頑張って欲しい！この作品大好きです！！これからも頑張って下さい！楽しみしています(^○^) (2019年5月14日 20時) (レス) id: 6b8cfc92fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかゆ
| 作成日時：2019年2月1日 14時
