相談:I ページ8
Aがバイトを終えて帰ってきたのは、深夜12時を少し過ぎたころだった。
リビングにパラパラといたみんなは、そろそろ部屋へと戻っていて、俺は1人でソファーに沈み込んでいた。
鍵が開く音がして、Aの姿が見える。
岩「おかえり、A」
「あ、照くん。ただいま〜」
呑気に、いつもとなにも変わりなく。
あまりにもいつもと変わらないから、本当にAと木村の間には、なにもないのだろうかと思ってしまう。俺やふっかに、あいつを知られたことを、まるでどうとも思っていないようだ。
岩「おつかれさま。Aっていつも、これから晩メシ食べてんの？」
「うーん食べたり食べなかったり。今日はいらないよ」
岩「そっか、えっと、風呂は？いつもすぐ入る？」
「うん、まあ比較的すぐ入るかな……照くん、もしかしてあたしに何か用ある？」
岩「えっ、あ、うん。ちょっとだけ、ある」
「やっぱり！なんか変だよww」
ケラケラと楽しそうに笑って。
カバンをリビングの床に置いて、俺の隣へ腰をおろした。
「今でいいよ」
途端にふわりと香る、いつものAからは嗅ぎ慣れない、タバコの匂い。
ああ、いつもAからは、決まっていい匂いがした。バイト後は、きっときちんと気を使っていたんだ。そんなこと、知りもしなかった。
「どうしたの？」
岩「えっと……今日のこと」
「今日のこと？」
岩「うん。今日、Aのバイト先で、会ったやつのこと」
「ああ、木村くんか……」
急に、Aが。
気まずそうに目をそらした。
思いもよらない反応に、ハッとする。
岩「あ、言いたくなかったらなにも聞かない」
思わずそう告げた。条件反射的に、言ってしまった。
もしこれで、じゃあ聞かないで、なんて言われようものなら。困ったもんだ。
だけどAは、慌てたように首を振って、いつものように笑った。
「ああ、いいのいいの！気になるよねやっぱww」
俺は、やっぱり踏み込んではいけないところに踏み込んでしまったのかもしれない。
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すずの(プロフ) - しょっぴーしんどみが深いです！ (2019年5月5日 2時) (
レス) id: 0281d1cc7e (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - 改めて最初から読み直しました！！しょっぴーが切ない…。しょっぴー頑張れ！！笑 (2019年1月25日 1時) (レス) id: e09021bb44 (このIDを非表示/違反報告)
とみちゃん(プロフ) - あなたの紡ぐ文章が読めて嬉しいです、応援してます。 (2019年1月25日 1時) (レス) id: df9c0b9860 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 最近は更新が毎日あって寝る前の楽しみになっています！無理せず頑張ってください！本当に文章やストーリーがお上手で感動します（；＿；） (2019年1月24日 1時) (レス) id: 32bd2067cf (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこけし(プロフ) - 阿部担だけど、なべがものすごく気になってしまいます…(笑) 物語もいよいよ佳境ですが、メンバー目線もっと読みたいです♪ 更新無理せず頑張って下さい(*´∀｀*) (2019年1月23日 17時) (携帯から) (レス) id: b63c0386f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかゆ
| 作成日時：2018年12月18日 4時
