6話 少女との過去 ページ8
それは昼過ぎの事。
ある事件が起きた。
俺が赤井と踏んでいる沖矢昴。ソイツが女性と腕を組んで店内に入ってきた。
その女性は美しく、又何処かに儚さを持ち合わせている美女だった。
これは誰でも見つめてしまうだろう。
視線に気がついたのかニコっと微笑んで手を降った。
「_さん。安室さんってば!」
安室「はっはい。何でしょうか」
梓さんの声で現実に引き戻された。危ない。あのままじゃ支障が出るところだった。
梓「…あの綺麗なお客さんに見とれてたんでしょう?」
安室「綺麗な方ですね。」
何処かで見たことあるような気がした。
でもあんな銀髪で美女と言える女性だったら忘れないと思うが…
安室「(やっぱり勘違いだったんですかね。)」
楽しそうに沖矢昴と話す姿に少し嫉妬心を抱いた。初対面なのに。この俺が。
安室「(違う。今は安室透だ。)」
心を切り替えて仕事に戻った。
が、
「すみませーん。注文いいですか?」
安室「はい!今いきます!」
一寸食い気味に答えてしまった。引かれてないだろうか。
彼女は気にしてないようで注文を言う。
沖矢「あ。ピエトラさん。僕はアイスで」
お前の注文は受け付けない。そう断りたい。だが目の前に彼女がいるのだ。そんなこと言えるはずがない。
と言うかピエトラって…外国人か?ますます赤井に近づいてるな…
「じゃあ私もアイスコーヒーする。アイスコーヒー二つ下さい!」
彼女らの会話に耳を傾けながら注文されたものを作っていく。
「しかしホームステイでイタリアに来たものの今度は逆に日本に連れてってくれるとは…!」
「日本。いい国ですね。」
彼女の言葉でふと頭によぎった
『日本なんて最低な国よ!』
茶髪で紫色の目をした少女が写真を握り締め、涙ぐんだ目で睨んでくる光景を。
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vile - 風見さんと協力して降谷さんを拘束して強制的にシエスタさせる夢主最高です!! まぁ、ドルチェがビスケットなのには私も笑ったwww (2018年7月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 66be3b6d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むーるがい | 作成日時:2018年6月18日 0時