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ふと、視界の端でひとつの魔力が不安そうに揺らいだのが視えた。
そちらをそっと見やるとハリーがこちらの方を額を抑えながら見ている。
こちら、というよりは…………
『…………なるほど』
恐らく額の傷が傷んでいるのだろう。
その原因はクィレルにあるのだろうが、ハリーはセブルスの視線によるものだと誤解しているらしい。
まぁ仕方ないよな。僕がハリーの瞳はリリーの瞳に似ていると言ってからハリーの事をずっっっと見ていたのだから。
ハッキリ言ってあれは見すぎだ。
不自然にも程があるぞ、セブルス。
『セブルス………見すぎですよ』
「…………」
言われて気づいたらしく、セブルスは少し名残惜しそうにハリーから視線を外した。
そしてなぜか、ハリーから外された視線は僕の一切手をつけられていない皿に向けられている。
『な、なんですか？』
「そういう貴様は先程から食事の手が進んでいないように見えるが？」
『お腹がいっぱいなんです』
「そんな事だからいつまで経っても筋肉がつかんのだ」
『それ、貴方だけには言われたくないですね？？？』
この細腰！っとセブルスの脇腹を掴んだ手がバシッと叩き落とされた。
痛い。
「とにかく少しでも腹に入れておけ。
体調が優れないのなら尚更だ」
『…………！
気づいてたんですか……』
「いつからの付き合いだと思っている」
『うぅ……っ
セブルスｯｯｯ！！！！あぐぇっ』
「寄るな」
あまりの感動に抱きつこうとしたら、問答無用で口にリンゴを押し付けられた。
うーん、パサパサしてる。
『まっはく、へえあえうねえうううは(全く、照れ屋ですねセブルスは)』
「………………黙って食べろ」
『んふふっ……うあーい』
シャクシャクと少し萎びたリンゴを咀嚼していく。
『………あまい』
昔ながらの友が自分を気遣ってくれていることに心がホッコリして、無意識に頬を緩ませていた。
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わさび(プロフ) - ぴうさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！一気読み！？あ、あまりご無理なさらずに！！！ (5月22日 22時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴう(プロフ) - うぁぁ、タイプだぁぁ面白いです！これから一気読みします！ (5月20日 18時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 龍さん» わぁぁぁ！ありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！！ (2022年8月22日 22時) (レス) @page42 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
龍(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしています！ (2022年8月22日 20時) (レス) @page43 id: c13f564568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月1日 22時
