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セブルスから煙たがれながらもなんとか地下室に居座り、勝手ながらも紅茶を用意した。
『ほらほら、座ってくださいよセブルス
クリスマスのお茶にしましょう？』
険しい顔をしている友人にむけてなるべく穏やかに笑いかける。
暫くすると諦めたのか、深い溜め息を吐いてこちらに来た。
まったく手間のかかる男である。
「惚気なら聞かんぞ」
『ｺﾞﾌｯ………ごホッ、え"、なん、』
「腹の立つ"幸せオーラ"とやらがそれだけプンプンしていれば嫌でもわかる」
『いや別に！僕は惚気けるつもりなんて！！』
「大方ルーピンから何かプレゼントが届いたのだろう？
その喜びをどうも1人では持て余したが為にわざわざこの地下室まで話に来たと見える。」
話す友達が居ないのにも程があるだろう、と苦々しく言い放った。
一言多い……。友達が少ないのはセブルスだって同じだろうに。
『本当に惚気けるつもりなんてありませんでしたよ！
ただ……』
「ただ？」
『クリスマスのお茶を一緒に飲みたいなぁ、て……』
嘘では無い。
元々セブルスと一緒にクリスマスのお茶をしたいと思っていたのだ。
…………あわよくば惚気けも聞いてもらおうと思っていたけれど。
少し驚いた様子のセブルスは、暫く僕の注いだ紅茶を眺めて口をつけた。
「………ふん、悪くない」
『………！』
その短い言葉に嬉しくなって、ぱぁっと顔が緩んだ。
セブルスに次いで僕も口をつける。
甘い風味に優しい香りが鼻を掠め、ほう……と心が安らいだ。
セブルスもいつもに比べてかなり穏やかな表情だ。
『セブルス』
「なんだ」
『…………メリークリスマス』
「…………。
メリークリスマス」
僕らはお互いにプレゼントなどを用意しない。
だからせめて、この安らかな時間を共有したかったのだ。
外で雪がしんしんと降り積もるのを感じながら、暖かい暖炉の温もりと紅茶の香りに癒されたのだった。
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わさび(プロフ) - ぴうさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！一気読み！？あ、あまりご無理なさらずに！！！ (5月22日 22時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴう(プロフ) - うぁぁ、タイプだぁぁ面白いです！これから一気読みします！ (5月20日 18時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 龍さん» わぁぁぁ！ありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！！ (2022年8月22日 22時) (レス) @page42 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
龍(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしています！ (2022年8月22日 20時) (レス) @page43 id: c13f564568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月1日 22時
