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クディッチの試合日が来た。
今日はハリーの初試合だ。
内心ドキドキしながらセブルスの隣に座る。
「少しは落ち着いたらどうかな？ポップルウェル先生」
『む、何ですか藪から棒に。落ち着いてるじゃないですか』
「ほう？そうかな？先程からソワソワしておられるようだが？」
『……………ソワソワくらいさせてくださいよ！』
「そんな事だからいつまでたっても教師としての貫禄が出ないのだ」
『もう！うるさいですね！！』
セブルスとこんな他愛もない話をしながら選手入場を待つ。
あんな事言って、セブルスだってさっきから気にしてるのはグリフィンドールの選手控え室じゃないか。
スリザリンの寮監のくせに……。
選手入場の合図がかかり、箒に乗った生徒が宙を舞う。
その中にハリーを見つけ、わぁ……と声を出した。
マクゴナガル先生が贈ったらしいニンバス2000に乗ったハリーは、とても立派で………まるで
自分の息子のように、誇らしかった。
試合が進み、グリフィンドールが優勢かと思われた瞬間
スリザリン生が何とも言いようがない執拗な攻撃でグリフィンドール生を圧倒していった。
『…………このクディッチの暴力的な試合形式は何とかならないものですかね………ルールがガバガバすぎですよ』
「ごもっともだが、これがクディッチの醍醐味だと思うがな」
『………性悪』
「何か言ったかね」
『イイエナンニモ』
リーマスは賛同してくれたのにな、と心の中で思った。
僕も昔クディッチの選手で、よくグリフィンドールと当たったものだ。
…………その度に何故かジェームズから執拗に追いかけられた思い出がある。
お前が追いかけるべきものは金のスニッチで僕じゃないだろ、とよく試合中に大声で叫んでいたものだ。
もちろん試合後にちゃんとお返しはしておいた。
リーマスはそんな僕を毎回宥めてくれて、僕はその困った笑い顔に見とれて………って、違う。
今はハリーの事に集中しなければ。
箒の上という逃げ場のない状況で、"万が一"があってはいけない。
最近よくリーマス達のことを思い出すな、と一人で苦笑いした。
その時、嫌な魔力を感じ取った。
『セブルス………きます』
「！」
周りがザワっとどよめき立つ。
嫌な魔力はハリーに向けられていて、ハリーを落とす為に上下左右に大きく揺れていた。
ハリーｯ！！！！！！
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わさび(プロフ) - ぴうさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！一気読み！？あ、あまりご無理なさらずに！！！ (5月22日 22時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴう(プロフ) - うぁぁ、タイプだぁぁ面白いです！これから一気読みします！ (5月20日 18時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 龍さん» わぁぁぁ！ありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！！ (2022年8月22日 22時) (レス) @page42 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
龍(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしています！ (2022年8月22日 20時) (レス) @page43 id: c13f564568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月1日 22時
