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永瀬 side
｢なぁー永瀬、また女子来てるよ｣
チームメイトの神宮寺が、そう言った
神「相変わらず、モテてんな笑」
廉「そう？ジン見に来てるのちゃう？笑」
水分補給しながら、そう言うと
神「お前がモテる理由、分かったわ」
廉「うん？笑」
毎月行われる大会
今日はその中でも大きい大会なんやけど
結構な観客
緊張してきた
｢永瀬くん！頑張ってくださいっ！！｣
見知らぬ女子に声をかけられ、
神宮寺に背中を押される
廉「あ、ありがと！頑張るな！」
｢…はいぃぃっ///｣
神「やるじゃん、」
ニヤッと笑う神宮寺
廉「誰かわかんなかったけど、笑」
・
｢お疲れ様でーす｣
マネージャーからタオルを受け取り、
部室へ
廉「疲れたぁーっ」
神「今日も絶好調だったな」
廉「ジンのパスのおかげでな！」
着替えてから部室を出ると
外には女子が
｢あの、永瀬くんっ、好きですっ｣
告白、
された時、俺はいつもこう答える
廉「ありがとう！でも、今は彼女作る気ないから…ごめんな？」
｢あ、いえ！では…！｣
・
神「ほんとに作らないの？」
廉「なにが？」
聞き返すと、
｢カノジョ｣
と
口パクで言う
廉「あー、うん、」
神「永瀬がそれでいいなら、いいんだけどな」
彼女のいるジンは、
俺が彼女を作らないことに疑問を持っているらしい
神「じゃ、約束あるから…お先！」
廉「うん、またな」
恋なんて、
しないと思ってた。
この時までは。
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