177話:こちらへ ページ40
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『犬の絵ってどこにあるんだっけ?』
フ「この先100mぐらいの所だ」
車を降りてしばらく歩くと、例の鏡の場所まで来た。
フ「……A…ジョルノ……用心を。
敵がさっそく出てきたぞ」
ジョ「どこです?」
フーゴが敵の情報を話してくれているが意味はない。
鏡を見てるあんたにしか見えないんだから。
必死に男が来ていることを説明してるけど…フーゴ…
あんたにはいったん捕まってもらわないと。
フ「鏡から離れろォーーッ!!」
ジョ「!!」
突き飛ばされた私とジョルノは地面に倒れた。
ジョ「い……いったい何が…!?フーゴはどこに…」
『鏡から離れろと言っていたけど、』
ジョ「この鏡に何かあるのか…?」
その鏡を調べても何もわからないよ。
だから誘導しなきゃね。
鏡に意識が向いているジョルノを呼び、こっちを見てと急かすと彼も気づいたようだ。
そう…本体不在、のように見えるパープルヘイズ。
『あれはフーゴのスタンドのパープルヘイズ。
とりあえずスタンドが出ているということはフーゴは無事ってことだね。でも…かなりまずいみたい。
フーゴは追い詰められた時にしかコレを出さないから…』
ジョ「どこかで戦おうとしている、ということか」
『気をつけて、絶対に近づいてはダメ。
アレの能力は殺人ウイルス。30秒あれば人間を殺せるわ』
『私は、キーを取りに行くわ。
でもフーゴは見捨てられない。だから、』
ジョ「彼は僕に任せて。キーは任せましたよ」
私は頷き、わざと大きな足音をたてながらその場を走り去った。
足音を聞いた彼がキーを取ろうと着いてくるように。
イルーゾォ……さぁ、こっちへ…
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作者名:胡蝶 | 作成日時:2022年7月27日 2時