2001に死者の帰還を (ページ24)

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161話:不器用なだけなのよページ24

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ミ「おめーもスタンド使いなわけ？」

『そうよ、皆もだよね？』

ブ「あぁ、そうだ。
お前達、仲良くやれよ」

ブチャラティはそう言うとレストランの奥に入っていった。
イスに座るとミスタが肩に腕を回してきた。

ミ「なぁー、お前のスタンド教えてくれよ」

『きゃー！セクハラー！！』

フ「最低だなミスタ」

ミ「おいおいおい！！？
肩に腕回しただけじゃあねーかっ！？」

ナ「なーなーAー、お前ってさぁ、頭いいの？」

『頭？う～ん……勉強してたし悪い方ではないはずだけど…』

ナ「じゃあコレ分かる？」

たいてい話しかけてこないのがフーゴとアバッキオ。
ミスタとナランチャと話していれば自然と溶け込めるようになるから仲良くなるのに特に心配はない。

そうして日が立つにつれ、私はブチャラティのチームのメンバーとして馴染んでいった。
一緒に任務をこなして助け助けられを繰り返す内に皆とはすっかり仲良くなれた。

一つ余談。
カチューシャから逃げ出してきた私はカチューシャの制服のままチームに入った。
カチューシャで唯一お金を持っているレオから財布を盗んだものの、あれはリタ達に渡したため私は無一文。
チームに入って尚制服を着続ける私に、制服のままじゃあ不便だろ、と新しい服を買ってくれたのは意外にもアバッキオである。
これは一番最初の人生の時もそうだった。
それが嬉しくて死に戻る度に、同じこの服を買ってもらった。お気に入りの青い服に黒いスカート。
髄分と見慣れてしまったものね。

私はこうやって彼の優しい一面をたくさん見てきたから、これからジョルノにする意地悪も目を瞑るわね、ふふふ。

『アバッキオー！ジェラート食べに行こー！』

だから私は知っている。
彼は不器用なだけで本当はとても優しい大人なのだ。

彼は手を引く私にため息をつくと、自分の財布を手に取った。

ふふ、そーゆーとこよ！