月光の白 <Road To Success> (ページ30)

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『………な…なに、今の音……。
つ…土を掘り起こしたような、』

？「……A」

？2「A、A……」

だんだんと息が荒くなっていく。
苦しくて心臓が破裂しそうだ。

だって…だってその声は……！！

『パパ…、ママ…！』

私は声のする方へ走りだした。

『パパとママなのね…？ホントにホントに、生き返ったの…？』

パ「A…会えて…嬉しい、よ……」

『わ…ｯ!私もよｯ！』

マ「本当に、また会えるなんて…夢みたい…！
ねぇ？…お父さん…だって……だって……」

パ・マ「貴方を食べられるんだから！！」

『ｯ！！？』

パパとママが私に襲いかかり、噛みついてきた。

『あ゛ぁｯ！！』

肩と足に噛みつかれ血がふきだす。

パ「お前のせいでおれたちは死んだｯ！」

マ「貴方なんていなければよかったのにｯ！」

『パパ！ママｯ！！…い…痛いｯ！
違うわｯ！！こんなのパパとママじゃあないｯ！！』

2人をどうにか突き飛ばして、その場から走り去る。
だがやはり2人は私を追いかけてきた。

マ「A、ごめんなさい、違うのよ…。
私達は貴方を愛しているわ…」

パ「あぁ、そうだよ…A。
また家族３人でピクニックに行こう……お母さんの特性サンドウィッチを持って…」

マ「あの綺麗な町が見おろせる秘密の丘でね…」

何で、何で知ってるのよ…！
偽物なんでしょ！？
どうして私達の秘密の場所まで知ってるのよｯ！！

『やめてよ！！
偽物がパパとママの真似しないで！！
私達の大切な思い出に入り込んでこないでｯ！！』