月光の白 <Road To Success> (ページ1)

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『？ポルナレフ、どうかしたの？』

宿帳に名前を書き、私達はそれぞれの部屋へ向かうため階段を登っていた。
だがポルナレフは私達が階段を登りきった後もなかなかあがって来ない。

ポ「いや…ちょいと下を見てくるぜ。ロビーにいるからよ、何かあったら呼んでくれ」

『はーい、わかったわ』

ポルナレフはそのまま降りていき、ロビーへ向かった。

花「部屋割りはどうします？」

『テキトーでいいわ、早く休みましょう。
結構スタンドを使ったから疲れたわ…まだ4時くらいだし部屋でゆっくりしましょうよ』

私の意見で部屋割りはすぐに終わった。
ちなみに私は承太郎とポルナレフと同じ部屋だ。

部屋に入り、ベッドに向かい合って座って2人で話をする。
こうやって平和にお話できるのって楽しいし嬉しいわね。
しばらくお互いの故郷の話を話したり聞いたりして談笑し、承太郎の「名前を呼ぶな」というおかしなお願いを聞いたところであることに気がついた。

『ねぇ承太郎、ポルナレフ遅すぎない？何してるのかしら…？』

承「おれもそう思っていた。見に行ってやるか」

部屋を出て、階段を一緒に降りる｡
ロビーに居るって言ってたわね、

私がドアをノックするが返事がない。

『あら？どうしたのかしら、』

どうしようと困っていれば、

『！？ちょっとｯ！？』

承太郎がドアを足で豪快に蹴ったのだ。
ドアが壊れんばかりの勢いで開く。

承「……」

バタンｯ！と音を立てて向こうのドアがあき、お婆さんが慌てた様子で出てきた。

婆「な…なんですじゃ…。いきなりノックもせんと入ってきて、何の用ですじゃ？びっくりしますじゃ…」

『ごめんなさい、ビックリさせちゃって…。
あのね、私達ポルナレフを探しに来たの』

承「……今、ノックと言ったのか？ノックはしたぜ、何かに夢中になりすぎて聞こえなかったのと違うか…？婆さんよ」

婆「！！え、えぇ知ってますとも。ポルナレフさんなら何処にいるかよーく知っていますよ。
トイレでしゅよォ。今会いました、トイレにいましゅよ。承太郎さん、Aさん」

承「……。
…なんだトイレか。トイレはこのドアの奥か」

婆「えぇ！そうですじゃ…
トイレはそのドアを入ってろーかの一番奥のドアですじゃよォォォォ」

『ありがとうね、お婆さん』

お婆さんが教えてくれたドアに向かって私達は歩きだした。