7話 ページ8
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《中学サッカーの頂点を決めるホーリーロードも、いよいよ全国大会開幕！この大会は、フィフスセクターの時期聖帝にも深く関わっています！
聖帝の座に付くのは現聖帝のイシド・シュウジ氏か、それとも響木正剛氏か！
さぁ、予選を勝ち抜いた強者達が此処アマノミカドスタジアムに続々と集まってきました─ッ！》
数時間後、全国大会の開幕式が開催された。会場は色々な色のライトで照らされており、空中ディスプレイにイシド・シュウジと響木正剛の姿が映し出される。
そしてフィールドには全国大会に出場するチームが並ばれ、会場の歓声と共に「フィフス！フィフス！」とフィフスセクターを応援する声が上がっていた。
天馬「凄い…」
速水「フィフスセクターの力を見せ付けられてる感じです…」
天馬は会場に圧倒され小さな声を呟き、速水はフィフスセクターを応援する声を聞いて小さく俯いていた。
A「…"豹牙"も、居るのよね」
聞こえないように小さな声で呟くと、目立たないように他のチームを見渡した。
白恋中のユニフォームを着ているチームを視界に捉えたが、探している少年の姿ではなかった。
だが白恋中も予選を勝ち抜いたのだと解れば、内心嬉しく思っていた。
それ同時に、フィフスセクターの手に落ちてないかどうか不安が少し押し寄せてきた。
『これより、大会委員長"イシド・シュウジ"氏による開会宣言です』
イシド「全国の戦いを勝ち抜いてきた選手諸君。
此処にホーリーロード本選の開幕を宣言する。
ホーリーロードこそ、サッカーの頂点…これからが本当の戦いだ。選手諸君の活躍を期待する！」
イシドの開会宣言が終わると、会場は歓声で溢れていた。
ロシアンルーレットは五つの会場に分かれており、各チームはランダムで選ばれた会場で試合をすることになる。
最後は、今開幕式を上げている此処"アマノミカドスタジアム"で決勝を戦うというものだ。
そして開幕式は幕を閉じ、皆はそれぞれの更衣室でジャージに着替えに行く。
Aは誰よりも早くジャージに着替え終えて更衣室を出ると小さな溜め息をついた。
A「…まさか私も試合に出られるなんて、今でも信じられないわ」
そう、ホーリーロードは少年サッカー大会。
少年のみ出場可能なのだが、「本選、白星Aの出場を許可する」という大会委員長のイシド聖帝から手紙を貰ったという話を円堂監督から聞いた。
その為、Aも出場が出来るようになったのだ。
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作者名：りはる | 作成日時：2020年4月1日 2時
