25話 ページ26
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狩屋「絶対ボールを取ってやる…!」
A「狩屋くん…!」
Aは何が何でもボールを奪おうとする狩屋に魅入る。
するとベンチにいた霧野は狩屋のプレーを見て驚いていた。
霧野「(何…? シードがそこまで雷門の為に動くか…?)」
狩屋「"ハンターズネット"…ッ!!」
狩屋は必殺技を出して止めに入ろうとした。
だがネットは破れて突破されてしまい、再び狩屋は吹き飛ばされてしまった。
天馬とAは慌てて"狩屋!!"と狩屋の名前を叫んだ。
南沢たちは一列からバラバラになり、甲斐と金平が必殺シュートを放った。
甲斐・金平「「"ロケットヘッド"!!」」
そのシュートはゴールネットに突き刺さり、月山国光が追加点を入れて2対1でとなった。
狩屋「いってぇ…ッ」
天馬「狩屋、大丈夫…あっ…」
天馬は狩屋の心配して声を掛けると、狩屋は痛む腕を押さえながら天馬に何も答えずにその場から去ってしまった。
南沢「解ったか雷門。自分たちのやってる事がどんなに虚しいか思い知れ!」
神童「南沢さん…」
南沢と神童は睨み合う。
Aはその様子を眺めた後に南沢を見れば、"やっぱり南沢さん、苦手だな…"と内心呟いた。
そして試合が再開され、再び月山国光が必殺タクティクスの"タクティクスサイクル"が発動される。
ひし形から直列繋ぎにフォーメーションが変わる時、霧野が何かに気がついて"あっ…!"と小さく声を上げる。
円堂は霧野の様子に気が付き、横目で霧野を見た。
甲斐「だぁあっ!」
三国「っ!」
南沢達がディフェンスを突破した後、甲斐がそのままボールを蹴るが三国にパンチングでボールを弾いた。
ベンチの皆は攻められっぱなしの雷門に焦りを浮かべた。
一乃「監督、何か対策は…」
円堂「それは霧野に聞いてみようか。
お前はどう見た? 今のタクティクス」
一乃が円堂に問い掛けると、霧野の名を出して話を振る。
すると霧野は円堂を見た後、フィールドに目を向けて口を開いた。
霧野「はい…あのタクティクスにはひし形の陣形から一列に切り替わる瞬間、僅かな隙が出来ます。
フィールドに居たら、激しい動きに気を取られてわからないかもしれませんが…俺には、そのタイミングが見えました。
…ここに居たお陰です。」
そう、霧野に頭を冷やせと言ってベンチに下げたのはディフェンスの役割は何なのか、それを見るためだったのだ。
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作者名：りはる | 作成日時：2020年4月1日 2時
