24話 ページ25
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天馬は狩屋の言葉に"え?"と声を漏らすと、狩屋は小さく口角を上げた。
狩屋「このチームに誰が必要で誰が必要でないか、ハッキリしたよな。」
天馬「…そうなのかな?」
天馬は小さく答えると、狩屋は天馬を見詰めた。
天馬「誰かが要らないなんて、誰にも決められないよ。色んなヤツが集まってるから、チームなんじゃないかな。
…なんだか、サッカーが寂しそうだよ。」
神童「2人共、ポジションに戻れ」
天馬が述べた後、神童に指示を出され"はい!"と各ポジションへと戻った。
狩屋「(寂しい…? 何でサッカーが寂しがるんだよ…?)」
そして月山国光のキックオフで、試合再開。
だが機械の羽根は動かず、竜巻は起こさない。
《竜巻が出てきません!
試合は新たな局面に突入した模様です!》
兵頭「攻撃陣形変幻自在、"タクティクスサイクル"!」
「「「承知!!」」」
南沢「雷門見よ! これこそが月山国光のサッカーだ!!」
月山国光の南沢、月島、柴田が雷門陣内に攻め上がっていく。
天馬「何だ…?」
神童「必殺タクティクスか…!」
柴田から甲斐にボールが渡り、四人でひし型にフォーメーションを変えながらボールを持ち込む。
A「フォーメーションを変えてきたわね…!」
速水「早い! 早過ぎます!!」
南沢たちは加速しながら、天馬、神童、A、速水を抜いて切り込んで行った。
天城「止めるド!」
信助「はい!」
天城と信助が上がって止めに入ろうとする。
すると南沢たちはひし形から直列繋ぎへと再びフォーメーションを変える。
天馬「まただ、また変わった!」
《フォーメーション変化!しかもこの縦一列からどんどん加速している──!!》
A「なんであんなに加速してるの…!?」
Aは必死に南沢たちに追いつこうと走るも、どんどん加速していく相手と段々距離をあけられていく。
信助と天城は南沢たちの速さで出来た風に吹き飛ばされ、ディフェンスを突破されてしまった。
そこに狩屋も走り込むが、同じように吹き飛ばされてしまいその場に一度倒れ込むも軽い身のこなしで体制を直して、膝をつく。
天馬「狩屋!」
三国「狩屋! もう俺に任せろ!!」
三国はゴールに迫ってくる南沢を見て、シュートを止める体制に入る。
だが狩屋は立ち上がって再び走り出した。
狩屋「ッ、ぶっ飛ばされて黙ってられるか…!!」
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作者名：りはる | 作成日時：2020年4月1日 2時
