4話 ページ5
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葵「明日はそのまま会場に行くから、中にユニフォームを着て集合してね」
A「うん、わかった」
葵に微笑んだ後ユニフォームを鞄の中へと入れると、"あ、そうだ！"と天馬が何やら思い出したように声を上げた。
天馬「良かったら一緒に帰らない？俺、白星さんのファンで色々話聞きたくて！」
葵「あ、天馬狡い！私も良い？」
天馬が嬉しそうに話すと、狡いと思った葵がムッとした後にAに問い掛けた。二人は凄く仲良しみたいだから幼馴染か何かだろうか、と思いながらAは二人の言葉に頷く。
A「勿論、私も松風くんたちと話してみたかったの。一緒に帰りましょ」
そう述べると二人は嬉しそうに喜び始めた。
二人の喜ぶ姿を見て、Aは一人の少年の姿を思い出す。
A「(絶対にフィフスセクターの行いを止める……そして、白恋中に手は出させない。)」
Aはそう心の中で強く思いながら、鞄を肩に掛け直して天馬たちと共に部室を出て家へと向かった。
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A「んー…ねえ、二人とも。"白星さん"って呼び方、やめない？」
家路を通りながら、Aに対しての呼び方について問い掛けてみた。
天馬と葵はキョトンとしながらも、確かに同い年なのに今の呼び方では少し距離を感じると思った。
天馬「じゃあ、Aで！」
葵「私もAちゃんでいいかな？」
A「ふふっ、うんっ。それでよろしくね、天馬くんと葵ちゃん」
Aは二人からの呼び方に満足すれば、Aも二人に対して名前呼びをして微笑んだ。
すると天馬は顔を真っ赤にして、葵も頬を少し赤く染めていた。
「「(A/ちゃん、可愛い…)」」
二人の思っていることが一致した瞬間であった。
A「あ、私の家はここなの。」
家路に付くと自分の家は此処だと天馬達に述べる。
家を見た二人は"えぇッ！？"と驚きの声が上がった。
葵「これっ…い、家と言うより…！」
天馬「神童先輩と同じくらい、お城みたい…！」
天馬たちが見たのは、お金持ちでよくある大きな一軒家。
Aはその家に住んでいるのだ。
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作者名：りはる | 作成日時：2020年4月1日 2時
