花が咲く頃に【wrwrd】 (ページ34)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:16,637 hit

【貴方は..../em】ページ34

私は幹部補佐になってからもうそろそろと一年が経とうとしている。私は幹部補佐と言っても戦争に出向く前線などに出るような方々の補佐ではなく。

表であまり目立たない裏方で色々としている方々の資料をまとめたり紅茶をお出ししたり護衛などたくさんのことがあるが。

「Aさん」
「なんですか」
「今日の事なんですけど」
「はい」

そう言って私が幹部補佐として一番、補佐をしているエーミール様から色々と今日の予定などを話してもらっている。

「ってことになります。」
「分かりました。」
「一年も経ちましたがどうですか。ここでの生活は？」

一年経つと色々なことが起きておりここはまるで異世界のようにも感じてしまった。平気でナイフを投げてきたり壁は壊れてしまったり鬼ごっこは起きたりと小さな思い出多くあってとても面白かったり初めてなことが沢山あった。

「そうですね。軍学校で学んでいた時よりも全く別次元で非日常的なもので毎日が明るいものです」
「それなら良かったんですけどね。私は心配なんですよ」
「心配ですか。」
「内ゲバとかに巻き込まれてませんか。怪我などはしていませんか」
「とりあえずは何も無いですから。大丈夫ですよ」

なんて紅茶を飲みながら優雅に話しているがそろそろ業務をしなければならないと考えているがまだ、動いてはいけない気がしてならない。なぜなんだろうか。

「睡眠はしっかりととってますか」
「まぁ、一応とっておりますよ」
「そうですか...」

何故そこまで不安になっているんだろうか。何処か可笑しいのか。化粧とかしてとりあえず隠しているのだろうけど隠しきれていないのか。

「何処か可笑しなところありましたか。」
「いえ、隈が日に日に濃くなってる気がしていてですね。しっかりと寝れてるのか少しだけ不安になっただけです」
「いや、寝ていますよ。一時間とか二時間程は」
「それは寝てないのと同じですからね」

そう言って少し怒っているようにも思われるが何故そこまでして感情的になれるのか少しだけ不安になってしまう。エーミール様はとてもお優しいからこそ何処か消えてしまいそうで怖いのである。

「最近、ほかの人の書類などもあなたがやっているでしょ。」

何故わかるんだ。一部の幹部様の書類は私が一度預かり手直しなどをしてからトントン様に渡しているがエーミール様には見せていないから知られていないはずなんだが。