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01. ページ2

ん...あれ...私なにしてたんだっけ...




確か...ビルの屋上に登って...




飛び降りたんだよね?




なんで意識があるの?




死ねなかった?




それともあの世ってやつ?




「__っおい!!!」



間近で叫ばれ慌てて起き上がるとごつっと鈍い音とともに頭に激痛が走る。



「うわ!!?いたッ!!!」


『いっ...ったぁ...』



反射的にすみませんと言い顔をあげると、そこには見たことのない人が頭を抱えて仰け反っていた。




嫌だ。もう人と関わりたくないのに。




部屋を出ようとするとなにかにぶつかり後ろに転倒する。




『いたた...』
 


踏んだり蹴ったりってこう言うことを言うんだと身をもって感じた。



「お前大丈夫か?」



さっき頭をぶつけた男の子に手を差し伸べられるが払いのけてしまった。



ごめんと謝ろうとしたがそれではだめだ。



どうせ嫌われるのだから先に嫌われておかなくては。



男の子はきょとんとした顔をし怒る気配もない。



「目ガ覚メタヨウデスネ」



さっきぶつかった何かは浮遊するロボットだった。私が呆気にとられていても動揺せずに話を始めた。


「ワタシハボイドール、貴方ノ生キタイトイウ強イ念ヲ察知シマシタ」


『...ッ...生きたいなんて...』


「マダ色々ナ感情モ察知シマシタヨ、詳細ハ言イマセンガ。」


『...』


「此処デヒーロートシテ生キテミマセカ?」


『嫌...っていったら?』


浮遊するロボは少し困った顔をしさっきの男の子の方を静かにじっと見つめる。


「......アタリサントハグシテモライマス」


いや、今考えたでしょ!!?


絶対嫌だからね。


「お、だってよ、どうする?」


このアタリってやつもノリノリだし...調子狂う...


『絶対にイヤ!!!』


「フフ、計画通リ...ソレデハヒーロートシテ登録シマス」


『ちょ...』


「仲間だな!よろしくな!」



強制的にヒーローとか言うのに勧誘されて、こいつは私があんなに冷たい態度をとったにも関わらずヘラヘラしてる。



なにもかも意味分かんない。

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作者名:ぷある | 作成日時:2017年12月21日 22時

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