僕らの太陽 (ページ7)

今日:7 hit、昨日:10 hit、合計:26,225 hit

7 ページ7

龍友side

あれから涼太の事をあまり知ることが出来ないまま

合格発表の日がやってきた。

結果は…

落ちた。

この日のために全力でやってきたから悔しかった。

龍友)ｸﾞｽﾞｯｸﾞｽﾞｯ

涼太)だいじょうぶ？

龍友)え？

声をかけてくれたのは涼太だった。

初めて涼太から話しかけてくれた日。

涼太)大丈夫だよ、(*´∀｀*)

彼からは悔しさなど感じなかった。

柔らかく温かい笑顔。

龍友)りょーた、、ありがとう(´∀`)

______________________________
涼太side

オーディションに落ちてしまった。

でも、僕は悲しく無かった。

だって、

お兄ちゃんのような人に出会えたから…

初めて人を信じることができた。

初めて自分から話すことができた。

ｶﾞﾁｬ

母)あれ、帰ってきたの？どうだった？

涼太)おちた…

母)だろうな、お前みたいな奴は誰も欲しがらないよ

私も要らない笑

僕はこの日捨てられた。

真っ暗な夜。空には光り輝く満月。

誰も居ない公園のブランコに僕は座った。

母に捨てられて1週間。

僕は公園に寝泊まりした。

ｻﾞｰｻﾞｰ

涼太)雨だ…

この公園には雨宿りする場所もない

体が濡れる事は僕にはどうでもよかった…

涼太)•*¨*•.¸¸♬︎

この雨も僕にとって歌だった。

あの日聞いた龍友くんの歌声…

忘れられなかった。

僕は小さい頃から音楽なんて聞いた事無かったし

学校での音楽の授業も受けたことが無かった…

僕は世の中にある半分以上の音が嫌いだから、

でも、あの人の音だけは大好きだった。

歌う時の声、話す時の声、笑い声、、

涼太)会いたいな…