モンテ・クリスト伯

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そろそろ信一郎くんも帰って来ているだろう思い守尾漁業の事務所に向かった



トントントン



『信一郎くんどうだった？……誰？』



わたしが事務所に入るとすごい汚い人がソファ寝ていた




膝に怪我をしていたのか包帯で巻かれている




なんだかほんの少しだけ暖ちゃんに似ていた




近づいて顔を見てるとその人が目を開けた




やばっ目が合っちゃった。そう思っているとその人はソファーからいきなり立ち上がった





暖「……A？……」




小さい声だが確かに私の名前を呼ぶ声が聞こえた



もしかして本当に暖ちゃん？



信「ああ、起きてる、よかった…脚痛みます？」



『信一郎くん、この人は……』



信「倒れてるの見かけて、ここに連れてきたんです」



暖「あの…ここは？」



信「ここはうちの会社です」



暖「あなた達は？…」



信「守尾って言います。一応ここの社長やってます。父の代理みたいなもんですけど。で、こちらがAさん」



『西条Aです……』



暖「お二人はどういったご関係で？」



『私はたまにここのお手伝いしてます。お手伝いさんみたいな感じですかね？笑』



信「Aさんにはいつも良くしてもらっています。…これよかったら」





信一郎くんは持ってきたおにぎりとお味噌汁を机の上に置いた



男の人はそれを食べ始めた




暖「あっつ」




信「大丈夫ですか？」




猫舌……暖ちゃんなの？

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