【募集企画】バーベナの花が咲く頃に【一旦締め切り】

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【第三次世界大戦(双世界大戦)について】

  今後の魔法界を繁栄を望むのであれば、今の魔法界の土地、資源は少ない。魔法をもってしても、限度というものはある。一般界へ、魔法界の範囲を拡大するべきだ。そのような意見が上がるようになる。そも、今の発展した魔法があれば、非魔法族を従えることは容易いという過激な意見も散見された。

  賛否両論が巻き起こる中、国はアメリカに、核爆弾に相当する火魔法の攻撃を行った。

  どの国からかわからない攻撃が世界の中枢国に行われれば、一般界は疑心暗鬼を起こし、そのうち戦争に突入する。おのおのの国がある程度消耗したところに魔法族が参戦すれば、魔法族が世界の覇権を握れる、と。 

  しかし、この目論見は外れる。ひとつは、パウペルの科学技術、ひいては武力は予想以上だったということ。驚くべき速さで展開していく戦争、これでは、後に残るのはただの不毛の土地ではないかという予測も経った。

  何より、魔法族が勝利する確証が揺れ始めた。魔法族の攻撃は、うまく進んでいなかった。魔法の力があるとはいえ、数は向こうの方が圧倒するのだ。加えてあの武力。むしろこちらが多大な被害を被る可能性すらでてきた。本格的な魔法族VSパウペルの戦いが始まる前に、打ち切るべきだという意見がでてきた。

  また、一般界に家族がいる魔法族等を中心に反戦運動が起こる。世論も、一般界への慈悲はともかくとして、自分や家族が戦況の悪い場所へ動員されるかもしれないと、戦争反対に傾き始めた。モーンストロム魔法学校でも学生運動が起こり、混乱が広がっていった。

  そして、国は計画の中止を発表。重役はほぼほぼ辞職となった。そして、一般界には魔法で改変(このときのカバーストーリーを「第三次世界大戦」という)。 

  戦後40年ほど経っているにも関わらず、戦勝した国がないこの戦争の爪痕はあまりに深く、未だ復興の途上にいる。

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