【自然に満ちたこの地で】白菊たちは何を見る。【本編】

４.興味と予感【リリアン・ミュゼ】 ページ4

「ふーん…三ヶ月後、ねぇ？」


屋敷が建ったのと、招待状のこともあってやってきたナトラエ地方。

屋敷にまで届く放送は、チャンピオン直々にしていたこともあり、私の頭に印象付けるのに十分だった。


「正直なところ、バトルは最近雑魚としかやってないし…。どう思う？ローレ」

「ミー？…。ミーミッ！」


ミミロップのローレに問いかけると、首を傾げて沈黙し、軽くパンチやキックを何もないところに放ってこっちを向き、ニコリと笑うという、何ともかわいらしい行動が返ってきた。

なんとなくだが、『え？そうねぇ……。やろうと思えばやれると思うわ！』といった事を言ったのだろうな、とは容易く想像がつく。

だってずいぶん前から…子供の時からの付き合いだしね。


「フィーア！フィーフィーフィア！」

ニンフィアのリーが『よく分からないよ！リリーのお菓子食べたい！』というように鳴く。


「ハイハイ。でも、まずはご飯だよー。お菓子は３時まで待ってねー」

「フィア！？」

「サーナイ…」


私がそう伝えると、ガーンという風に落ち込むリーと、優しく励ますお姉さん系サーナイトのマリン。

この三匹は小さい時からの付き合いで、手持ちを外したことはない。大切な、私の家族。


「…！…！」

私としては形容しがたい鳴き声を発し、昼ご飯の催促をするスピアーのルビー。


「ハイハイ。おーい、みんな戻っておいでー！お昼ご飯の時間だよー！」


大きな窓を開け、外で遊んでいた子たちを呼び戻すと、各自嬉しそうに帰ってくる。


ミロカロスやギャラドスのドラヴェは、さすがに家の中には入りきらないために、二匹は窓の外で食べ、他の皆も窓の近くで食べるようにしている。


「はい、皆ご飯どうぞ！」


ポケモンフーズをお皿に取り分け、浅く大きい籠に果物を入れて置く。

そして声をかけると、皆が一斉に食べ始めるからちょっとほっこりする。


…にしても、バトル大会か。

出るかどうかはゆっくり決めるとして…しばらくこっちにいようかな。


「フィーア！！」

「……！！」

「リーもルビーも喧嘩しない！果物いっぱいあるんだからね？」


〜〜〜〜〜〜〜〜
NNまとめ
ミミロップ→ローレ
サーナイト→マリン
ニンフィア→リー
スピアー→ルビー
ギャラドス→ドラヴェ

出てこなかった子
フラージェス→フローレ

5．急な報告には誰でもビビる【ソウラ】→←３.血の気が多すぎる【ハル】

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