独占欲強すぎ京女子

[*Desire to monopolize*87] ページ40

だから、助けに来てほしい何て求めちゃダメなんだ




そして望み通り助けは来ない




私ってこんなドＭだっけ。




一通り私へのうっぷんが晴れたのか攻撃は止んだ



『あはは、こんな事してたって思いは届かないよ。



それに逆に足かせになるだけ、キミら可愛いんだから充分モテるよ



性格さらけ出したらね』



クスクスと笑う。




あぁ口の中が痛い




絶対口の中切れてる



「アンタ、いい加減にッ!！!」



殴りかかろうとする女子生徒



「もうやめなよ水希」



ガシッと殴りかかろうとした水希、と呼ばれた



女子生徒の手首を掴んで止めるフードの女子生徒



すると、掴んだ性なのかフードがフッと脱げる



その女子生徒の顔が私の目に飛び込んでくる




黒髪が混ざった茶髪、いつもはポニーテールなのに




今日は珍しく下ろしている




雀田さんみたいな性格で、私の数少ない話し相手





『大鳥、さん･･･？』





そう、大鳥弥佳。






大鳥さんだった




「ッ･･･ほら、もうこれで気が済んだんだから行くよ」



名前を呼ばれると苦しそうに顔を歪めて




他の女子生徒達を引き連れて出て行こうとする大鳥さん





『大鳥さん････待って、大鳥さん』





少し枯れた、珍しくか細い声で大鳥さんの名前を呼ぶ







どういうこと、大鳥さんが








あの女子生徒達のリーダー？








いや、そんなワケない。








声を掛けてきたのは水希って女子生徒達だし









じゃあ何であの女子グループと一緒に居たの？







もしかして、騙されてた････？







私に話しかけたのも







木葉先輩や赤葦と仲良くなるため？






そんな、ワケ･･･







どこに否定する証拠があるの？





でも、優しく話しかけてくれて･････






それが演技だとしたら？






違うって言いきれない。







そんなあの子でも仲良くするの？





全部が全部、ウソかどうか確かめて





それからにしよう。






頭を振り、考えを一度白紙にする





フラフラと立ち上がり、着替えるため更衣室へ向かう









痛いな









お腹









痛いな







顔









痛いな









心

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