-2.数時間前 ページ23
Mondo side
「〈は？〉」
Mondoは珍しく、外に散歩に出ることにした。長時間画面を見ていたので、色相認識がおかしい気がする。
少し肌寒くてコートを着てくれば良かった、と独り言る。気温は低くて寒い。お生憎の天気で光ひとつ見えず、オマケに人が多くてうんざりだ。下の方からくる寒気に首を竦める。
丁度、お腹も空いてきたし何か食べてから帰ろうかと考える。
ﾄﾞﾝｯ
「〈ごめん。〉」
Mondoは前から来た人とぶつかった。
「──〈おい、大丈夫。〉」
人のよく行き来する町だ。良くあることだし、そのまま通り過ぎようとしていたのだが、謝る時に少し見えた顔は真っ青で、おもわず声を掛けてしまった。
「は？」
そいつは、此方に顔を向けようとした。だか俺と目が合う前に体がグラッと傾いて、俺は咄嗟に右手を出す。
「〈かる。〉」
くると思っていた衝撃が無く、こいつがどれだけ軽いのか分かる。思わず口に出てしまった。Mondoは自分の腕の中で項垂れている日本人らしき人を見る。ほぼ白だろうというような髪色。脱色でもしてるのだろうか。
面倒な事になってしまった。取り敢えず、救急車かと思い電話をかける。周りも人が倒れる事態にザワつき始めていた。
救急車は、流石と言うべきか15分と掛からず到着し搬送準備をしている。救急隊員が来たのならば、俺はもう良いだろう。
何食べに行こうか、と思考をチェンジしたところで声を掛けられてしまった。
「〈あなたが通報してくれた方ですか？〉」
「〈まぁ、はい。〉」
「〈倒れた時、どのような状態だったかなどお聞きしたいので付き添って頂いても構いませんでしょうか。〉」
いやだ。めんどくさい。そいつとは友人でもないし、全くの他人だぞ。
「〈やー、俺急いでるんで。〉」
嘘だけど。
「〈そこをどうにか。今、彼の親族に連絡を入れようとしていたのですが、近しい親族はいらっしゃないようで。此方も困っているんです。彼もあなたが付いてきてくれれば安心するでしょう。〉」
友達か何かと勘違いしてないか。隊員の方も譲る気は無いらしい。これ以上続くと、そっちの方が面倒くさそうなので、しょうがない。
「〈分かりました。俺が付き添っても安心感だとかは感じないと思いますけどね。〉」
「〈助かります。ありがとうございます。〉」
はーー。面倒くさいことになった。昼ご飯はお預けか。
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ペンドラゴン。(プロフ) - らむねさん» コメントありがとうございます❁¨̮気付くのが遅くなって申し訳ないです^^;;嬉しいです…！ありがとうございます！亀更新で申し訳ないですが頑張っていこうとおもいます└( 'ω')┘ムキッ (2022年6月9日 0時) (
レス) id: da47125f1d (このIDを非表示/違反報告)
らむね - めっちゃこの小説好きです！更新頑張って下さい！ (2022年6月4日 18時) (レス) @page44 id: 6aab6e6e99 (このIDを非表示/違反報告)
ペンドラゴン。(プロフ) - しろさん» そう言って頂けると嬉しいです。更新頑張ります💪 (2022年5月14日 23時) (レス) id: da47125f1d (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 更新ありがとうございます！むっちゃこの作品好きです (2022年5月10日 23時) (レス) @page43 id: 93afb517a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペンドラゴン。 | 作成日時：2022年2月17日 19時
