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Episode1-5 ページ7

悠くんが得体の知れない何かを飲み込んだかと思うと……

あのデッカいヤツが一瞬にして粉々に吹き飛んだ…。

たった拳1つで……。


なにが、起こった……?

這ったままの体勢で、俺は悠くんを見上げて考える。

いや、思考が半分停止していた。

さっきまでの悠くんの力とはまるで、違う。

そして……雰囲気さえも。

人間のソレではない、何かを感じた。

悠くんなのに、悠くんじゃ、ない……?
悠くんは、一体何を食べたの…?


「やはり光は生で感じるに限るなァ!」

屋上の縁まで行ってそう言った彼は、
大袈裟に手を広げた。

そして俺はその言葉、声音に耳を疑った。

悠くんじゃ、ない……!?

頭の処理が追いつかずパンク寸前だった。

悠くんはそんな傲慢な喋り方はしない。

もっと真っ直ぐで明るくて思いやりがあって…。


"悠くんを返してよ!"


そう言葉にする前に

「ヒトの体で何してんだよ、返せ」

と、やけに冷静な声が耳に入った。

これは……本当の、悠くんだ。

すぐに分かった。

悠くんは消えてなかった、まだ生きてる。

とりあえず本来の悠くんの人格を確認できた俺は、
落ち着こうと一度深呼吸をする。

息をするだけで体がズキズキと痛む。


悠くんが飲み込んだ変なものは人格を
埋め込むなにか、なのか…?

今、悠くんの中には本物の悠くんの人格と、
得体の知れないヤツの人格が入ってる、
ってこと…か…。

納得なんて出来やしないけれど、
もうそれしか考えられない。

もう何が起こっても不思議じゃない気がした。

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設定タグ:呪術廻戦 , 男主 , 虎杖悠仁,五条悟,伏黒恵   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:天然水。 | 作成日時:2022年2月27日 10時

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