ある日の朝 ページ3
今日は午後から練習。
ということは…午前中は休み。
俺はできる限り寝ようと心に決めてたんやけど
「おい、ちー!起きて」
と同部屋の将洋さんに体を揺さぶられて起床。
枕元に置いてあったスマホを見ると
まだ朝の9時だった。
寝足りない俺は目を一度開けたんだけど
もう一度目を閉じて布団に逆戻り。
…する前にグイッと強い力で体を引かれた。
急な力に為す術もなく、俺の体は傾いて
ポスッと顔面から将洋さんの腕の中に収まった。
ボーッとした頭では何も考えられず
将洋さんの体温で、また俺の体は就寝モード。
彼の背中に腕を回して、彼の体温を
吸収するように体を密着させた。
そんな俺の態度に「困ったなあ」と
小さく呟く将洋さん。
どうしたもんか、と考えながら俺の髪の毛をサラサラと撫でる。
その温かくて大きい手に、俺の安堵感は倍増して
さらに心地よい眠気が襲ってきた。
「ちー、今日は有志がスタパ、奢ってくれるってさ」
これで起きたらいいなー、と小さく呟いたあと
将洋さんが小さく笑いながらそう言った。
「それほんま!?」
"スタパ" "奢り"の言葉に、俺の脳は見事覚醒したのだった。
密着させていた体をバッと離して
今度は将洋さんの目をしっかり見つめた。
「効果絶大だな」
呆れたような笑みを浮かべた将洋さんは
もうちゃっかり出かける準備が整っていて
いつもの爽やかイケメン度が
さらにレベルアップしていた。
そんなスーパーイケメンな将洋さんに見惚れてしまう。
将洋さんはスラッとしていて爽やかクールな顔立ちで
でもバレーをしている時は熱くって、最高に美しいプレーをする。
俺も将洋さんみたいにかっこよくなりたいわあ。
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作者名:天然水。 | 作成日時:2019年11月24日 22時