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血が騒ぐ4 ページ19

俺は最後の1歩を大きく踏み込んで…


飛んだ。

それと同時にブロックの位置を確認する。

一瞬で"視える"ボールの通り道。

まだまだWSとしての能力は
衰えてはいないようで安心した。

思い切り手にヒットしたボールは
2枚のブロッカーの間を通り抜けて
相手コートへと落ちていったのだった。


気持ちいい。

やっぱり最高のトスで、全力のジャンプで
力いっぱいアタックを打つのは最高に快感だ。


「関田さん、ありがとう!!」

俺はバックアタックが決まったのを確認して
声を上げた。

彼はニコニコと笑いながら
「やっぱりちーのバックアタックは最高に綺麗」
と褒めながらハグしてくれた。

関田さんが離れていくのと同時に
今度は有志が思いっきり抱きついてきて

「俺!千紘のバックアタック
めっちゃくちゃ好きや!!最高!!!」

と褒めちぎった。

眩しいくらいの笑顔で俺の頭をぐしゃぐしゃと撫でて「千紘は最高や」と何度も繰り返す。

素直に褒められた俺は嬉しくて嬉しくて仕方なくて
顔が緩むのを我慢できなかった。

他のチームメンバーもわらわらと
俺の周りに集まってきて、
気づけばもみくちゃにされていた。


「ちー!たまに勝手にアタック打つのはダメって、この間言ったばっかりだろ!」

とコートの向こう側で将洋さんにお説教されたけど

「WSの血が騒ぐねんもん!
ミニゲームの時くらい許してえや」

そう俺が言うと、少し呆れたように笑いながら許してくれた。



将洋さんは何だかんだで俺を甘やかしてくれるのだ。

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作者名:天然水。 | 作成日時:2019年11月24日 22時

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