ある日の練習風景4 ページ12
すると…
突然背後から首根っこを掴まれた。
「グエッ」喉から変な声が出る。
目の前にいた将洋さんが遠ざかる。
いや、俺が遠ざけられているのか。
「ちー、あんまりマサさんに迷惑かけるなよ」
後ろからやれやれ、と小さく息を吐く祐希さんの声が聞こえた。
どうやら彼が俺の首根っこを掴んでいるらしい。
パッと解放されて後ろを振り返る。
「だって…将洋さんが…」
少し呆れたように笑う祐希さんに
俺は言い訳をもらす。
すると彼は俺に目線を合わせるように
その羨ましい高身長を屈めて
「言い訳するな、マサさん困ってるだろ」
少し厳しめの口調で諭すようにそう言われた。
祐希さんはダメなことはちゃんとダメって言ってくれる人で、ブレない芯がある人だ。
将洋さんは俺に甘いところがあるけど
その代わりに祐希さんが注意してくれる。
有志も祐希さんのそういう所に
惹かれてるのかもしれないな。
俺を真っ直ぐ見つめてくる祐希さんの視線を
俺は正面から受け止めることしかできず
コクリと小さく頷くしかなかった。
そんな俺を見て、
満足気に笑って頷いた祐希さんは
俺の頭をポンポンと撫でて
「ちーはいい子だな」
と言った後で、
今度は将洋さんの方を向いて
「マサさんも、ちーの前ではあんまり謙遜しないで。
あと、ちーを甘やかさないで」
釘をさしたのだった。
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ども、天然水。です!
男主の作品ってあんま需要ないんかな思たら
意外と需要あるのね!ってびっくりしてます。
これからも頑張ります、
女主作品もよろしくです ←
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作者名:天然水。 | 作成日時:2019年11月24日 22時