君の涙は甘すぎる。 (ページ7)

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7話、ページ7

『な、なんの御用でしょうか、、』

おどおどとそう答えた。

当たり前だろう、つい一週間前までは一人席で本を読んでいたんだから親衛隊まである人気者の彼となんて話せる気がしない。

『なにって、聞いてないの？スンヨンから！』

『あの、なんの話でしょうか、、』

"今日は僕とお昼ご飯食べるんだよ！''

oh……

なんと言うことだ。もしかしたらもしかしたらと考えていたがそのもしかしたらが現実になってしまうのは話が違う。

まぁ、断る勇気なんて微塵もないんで、

『はやくいこっ！』

あざと可愛い彼の話を断れなかった。

『あの、、なんでスンヨンは今日ご飯たべれないんですかね…？』

『あれ？その話も知らないの？スンヨン今日女の子とご飯食べるんだって～、Aのこと任されてるんだよ？ぼく！』

へへんと効果音がついているくらいドヤ顔してる彼も、愛嬌があるからかとても可愛くみえる。

『女の子ってだれだろうね～、彼女だったりしてぇ～』

''スンヨンならありえそ～''

だってかっこいいもんね～、優しいし面白いし！

最近ドラえもんASMRとか意味わかんないことしてたよ？

そうやって一人でぺらぺらと話すドンピョくんの話は左から右へとすべて流れていった。

おかしいくらいに焦って、気になってしまって。

だらだらと汗が流れ慌てる自分。

決して顔には出さないけれど。

あ～。夏は嫌いだ。

ミンミンとうるさい蝉を睨みつけた。