君の涙は甘すぎる。 (ページ4)

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4話。ページ4

ちょっとだけ、俺とAが出会ったときの話でもしようかな、。

『大丈夫、、？』

そこに見事に落とし穴に落ちてたAがいた。

普通落とし穴に落ちて大丈夫な人なんていないよなぁと思いながら手を伸ばした時だった

『触らないでください！！』

そう言いながら俺の手を振り払ってきた。

まぁ、なかなかこの学校でも人気のある方だったし、俺から誘われて断る人なんてそうそういなかった。

俺はどちらかというとプライドが高い方だとは思うけど、

「私を助けたら貴方がいじめられちゃいます、」

イライラが一瞬で吹っ切れた気がした。

なんでこいつ、自分が危ない立場なのに俺の心配なんてするんだろ。

こんな時に人のこと心配しちゃうとか、やばくない？

メガネでさえてなさそうだし、髪の毛はボサボサだし。正直俺のタイプではなかった。

全然好きなんかじゃない。

まだ冬なのに、夏みたいに暑く感じて

馬鹿みたいに早まってる胸とか

全部

"ぐいっ"

『俺がいじめられるとか全然関係ないから笑』

気づかないふりをしておこう。