ブラック本丸の助っ人 (ページ3)

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1話ページ3

『眠い...』

朝、学校に行く通学路を通りながらそう呟く

今日は珍しく早く起きてしまった

(なんか変な夢を見たな

自分が知らない所に立っていて

そこで刺される夢...

すごく、現実みたいだったな...

なんでそんな夢を見たんだろう..)

『正夢じゃないといいけど..』

と少し不安になりながら学校の校門をくぐった

友B「おはよう〜」

『あゝ、おはよう』

下駄箱で上履きに履き替えていたら友達に話しかけられた

友A「ねえ、数Iの宿題やった？」

『やってない』

友A「だよね！知ってた

うちもやってないんだ〜

一緒に怒られよ〜」

『いいよ』

話しながら廊下を歩いていたら教室に着いた

友C「ちゃんと宿題やりなよ〜」

友B「減点させられるよ？」

『あの先生、当日にいきなり提出してって

言うから分かりにくいんだよ』

友F「分かる」

友E「それな〜」

時計を確認したら、そろそろユミが学校に来る時間だった

『そろそろユミが来そうだから、ごめんまた後でね』

友E「相変わらず、めっちゃ一途だね〜」

友C「違うクラスなのに毎日朝はずっと喋ってるし

放課後は一緒に帰ってるよね〜」

友F「もう付き合っちゃえよ！」

『いや、ただの親友だから』

そう言うと自分の席に戻りユミが来るまでiPadを見ていた

ユミ｢ライ、おはよう〜」

『うん、おはよう』

親友のユミが教室に入ってきた

ユミ「珍しいね〜こんな朝早くに学校に来るなんて

いつもはもっと遅いのに」

『えっと、今日は早起きしたい気分だったから』

一瞬、夢の事を言うかどうか迷ったが

心配をかけたくなくて言わなかった

ユミ｢ふーん、そっか〜

あっそうだ！！聞いてよ〜！｣

ユミはいつも通り明るい笑顔をしてそう言った。

ユミ「今日、教室に来る前に図書室に行ったんだけどさ〜

ようやく、予約していた本が借りられたんだ〜！」

『へぇーよかったね、なんの本なの？』

ユミ「えーと、新撰組と戦国武将の本だよー

ライも読む〜？」

『いや、いい』

ユミ「えー、一緒に読もうよー」

『興味ないし』

ユミ「一回読んだら好きになるって！」

(凄く食い気味に話して来た…どう断ろうか…)

断り方を考えていたらチャイムが鳴った

ユミ「あっ授業準備してなかった！

じゃあ、後でね！」

そう言うとユミは自分の教室に戻って行った