【ハイキュー】後輩のツッコミどころにツッコミきれない3

21.白けた布 ページ22

そう言ってまるでゴミを見るかのような目で見てくるのは…









『あっ賢ちゃん』






幼馴染の白布賢二郎こと賢ちゃん。






「いや賢ちゃんこと白布賢二郎だから…つか賢ちゃんはやめろっつってんだろ！」
『小さい頃から賢ちゃんは賢ちゃんでしょ』
「お前と仲良いのを見られたら末代までの恥。今回の合宿は俺に寄るな呼ぶな口を開くな」
『幼馴染への扱い凄いんだけど』





しかも先に話しかけてきたのこいつですよ？
こんな不遇あります？？





『まぁ私達会うの結構久しぶりじゃね』
「5年ぶりくらいか。小学生の時から会ってねぇもんな」
『うん、前髪全然成長しないね』
「切ってんだよ」





話しかけるなとは言ってるけど、賢ちゃんわりと優しいから全部返事してくれるのね。






「お前さ、その…ウシワカさんに…」
『え、賢ちゃんも知ってるの！？』
「…まぁ」




言いづらそうに話した賢ちゃんは、ハッと顔を上げ、それから目を逸らしたまま答えたのだった。




「でも事実なんだな、分かった」
『え？どこ行くの？』
「ウシワカさんに、お前の過去の悪行の数々を話す」




え？何言ってるのこの男の子？？？
私にそんな汚点など残されてるわけがなかろう？





『そんなものがあるっていうなら言ってみなさいよー！！！』
「いいけど」
『えっ』





大きく息を吸った賢ちゃん。
いま悪い予感しかしてないんだけど……





「保育園児のとき、お前はおままごとの相手した俺や俺の友達に本物の泥団子を食べさせたよな。食べたフリをすると怒るから、仕方なく泥団子1個食ってた時に友達が泣き出した。お前の親は呼び出されてたな」
『あっえ？』
「小学生の時、お前は自転車で俺ん家突っ込んできてうちのガラスが割ったよな」
『待って』
「さらにお前は放屁したのを隣の席の人のせいにして不登校にさせる等の」
『やめてくれ！！！！もう！！！！』





さっそくヤバいやつだと思われるからやめろ！！私は平凡なマネなのよ！！



特に最後のやつあれ違うから、確かに隣の奴のせいにはしたけど、いじめっ子だったから成敗しただけです。しかも不登校明けの中学からは更生してマジで良い奴になってたからね。


泥団子だって…私演技派よ？？？しょうがないよね？？ね？？？

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