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20.ほんとの好き ページ21

Aside





遥ちゃんが消えた。



あぁいや。


誤解を招きそうだから言っておこう。
別に消えて困るってわけじゃないんだ、特に。


ただあの子がいなくなるって事で別の人に迷惑をかけていないかが、1番心配。


まぁでもね!

いくら遥ちゃんでも他校で騒ぐとかするわけ…




「ちょっっと!?遥ちゃん離して貰ってもいいかな!?」
「いっっやです!!及川先輩がお話聞いてくれるまで離しません!!」




してたわ。そういう子だったわ、あの子。



まぁでも及川先輩だしね。
慣れてるはずだしね。
あとちょっと面白そうだからね。


まだ柱の影から見守ってよう。そうしよう。


遥ちゃん探してくるっていう理由で、マネ会議抜け出してきたんだから、連れ戻さなきゃいけないからね。





「わ、わかった!!じゃあ話だけ聞いたら行くからね!?俺!」

「はい!」




静かになった及川先輩を見て、やっと遥ちゃんは手を離した。

え、てかあの及川先輩をその場にとどめておくって
どんだけ遥ちゃん力強いの。




「実は私…及川先輩に言いたいことがあって…」

「?うん」




急に、しんみりした感じになった遥ちゃん。
変なの、あの子らしくない。

及川先輩も同じ事を思ったみたいで、
ちょっと意外そうに、遥ちゃんを見つめた。




「どうしても言っておきたい事なんです。なので…ドロケイが終わった後お時間頂けませんか?!」

「え、あの…」

「そんなに時間かかりませんから!!」



必死の形相……

いや、あれは違うか。
恋する乙女ってやつ?

そういう顔で及川先輩を見つめる遥ちゃんが
そこにはいた。



なーんだ、本当に及川先輩の事好きなんだ。



当の及川先輩にはただ何かを訴えているような、
いつもとはちょっと違う遥ちゃんっていう風にしか見えてないんだろうけど。


でも私には何となくわかったよ、遥ちゃん。





「………わかった。じゃあケイドロの後でね」

「…!はい!」




ちょっと柔らかな表情になって、
手を振って去って行った及川先輩。

それを嬉しそうに見送る遥ちゃん。




あーあ、青春青春。オニアイデスネ。

私にもそんな青春、振ってこないかなー…






「………?お前、なにやってんの?」

「……え?」




急に_____

後ろから声がした。

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- まって、しらぶん…仕方なく泥団子一個食うってどゆこと?wwwその状況想像しただけで笑けてくるw (2022年9月19日 15時) (レス) @page22 id: 00b9fd0369 (このIDを非表示/違反報告)
どすこい(プロフ) - ぐへへゴッホゲホゲホッ!!さん» ありがとうございます(*´ω`*)どちらが勝つか…ぜひご期待ください!! (2019年1月23日 7時) (レス) id: a5690e4086 (このIDを非表示/違反報告)
ぐへへゴッホゲホゲホッ!! - ウシワカにも勝って欲しいし、ニロりんにも勝って欲しいし…どっちでも美味しんですけどね(ぐへへ)続き楽しみにしてます! (2019年1月23日 5時) (レス) id: 4a91227d82 (このIDを非表示/違反報告)
どすこい(プロフ) - 芹夏さん» ありがとうございます(*´▽`*)頑張らせて頂きます!!! (2018年12月29日 14時) (レス) id: a5690e4086 (このIDを非表示/違反報告)
芹夏(プロフ) - この、お話めっちゃ面白いです!!応援してます!! (2018年12月28日 20時) (レス) id: 04cb350a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レーザルツ x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年10月25日 17時

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