【ハイキュー】後輩のツッコミどころにツッコミきれない3

19.翌日 ページ20

及川side





「及川せーんぱーいっ♡」
「………え、」





喋りかけてくるだけで誰だか分かるなんてのはこの子ぐらいなんじゃないか？？？





「は、遥ちゃん！？今マネちゃん達で会議だって聞いたけど…？」
「あ、はい！そうですよぉ♡」





いやそうですよじゃないだろ
何でここに居るのさ





「喉が渇いちゃってぇ………飲み物買いに来たんですっ！」
「あ、そう…」









いきなりですがここで聞いてください、俺の独白を……………。






俺は空森遥という女の子に必要以上にアタックされています

謙遜とかもう関係ないです自負しています
何なら周知の事実です




でも顔は普通に可愛いし？？たまに及川さんといい勝負だなと、そう心から思うのです





しかし






問題は彼女の性格です








これが世間一般に言うぶりっ子なのか、はたまた天然なのかは俺にもよく分かっていません







ただ一つ言えることは









話すとめんどくさい！！！！！！









この旨を親愛なる岩ちゃんに相談したところ、


「いや同族嫌悪だろ」



と言われてしまいました





「ひどい岩ちゃん！！俺がそんな人に見える！？」
「みえる」





そういって岩ちゃんはスタスタと立ち去ってしまいました






でも俺は分かっているのです



なんだかんだいって、1番大変なのはAちゃんなんだということを









『遥ちゃん……遥ちゃん！？スポドリにガラムマサラ入れないで！？』

『スポドリの容器って穴が開くもんじゃないのに何で穴開けちゃったの？？』

『遥ちゃん！！！！審判中にツム〇ムはやめようね！！！』









見てるこっちが胃が痛いのです


てかそもそも何でこんなにやる気ないのにバレー部のマネやってるのこの子？？？？？？









「及川せんぱい…？ぼーっとしてますけど大丈夫ですかぁ…？？」







正直な話、コテンとわざとらしく首を傾げる姿にもう答える気力もなかった。







「………俺もう主将会議行かなきゃ。ごめんね遥ちゃんまた」
「あ、待ってくださぁ……！！」








脇目も振らず走り出した。
逃走中の気分だった。

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