【ハイキュー】後輩のツッコミどころにツッコミきれない3

10.勘を違えると書いて勘違いという ページ11

悪魔(遥)が来た。来てしまった






「ね！A先輩お話しましょしましょしましょしまょしましょ！」





今にも私を食べそうな勢いで迫ってくる遥ちゃん。
(これでもオブラートに包んだ)

なんだ、何があったの。





『え、いいけど…じゃあスポドリ作りながら話そう…か？』

「あ、分かりました！」




そう言って素直に伊達工の人達のスポドリ籠を持って私についてくる遥ちゃん。

え、本当にどうしたの…君が私の言うこと素直に聞くなんて…！




『え、で…どうしたの？』

「あ、えっとですね…さっきの光景…見てましたよね？」

『さっきの？光景？』

「私がけ…二口先輩と一緒にいた所を」

『あぁ、あれね！』




え、なになにあの事の口封じにでも来たのかな？
心配せずとも他言などせぬよ




『いや〜あの時はごめんね、2人でいるとこ邪魔しちゃって』

「え？あ、いや…」

『心配しなくても誰にも言わないから安心してよ』

「だから違うんです！」

『え？』






違う？
何が違うっていうんだいベイビー？





「あれは別に告白とかそぉいうんじゃなくって…」


『え、でも好きとか言って愛を確かめ合って…』


「あ、あれはあれです！二口先輩が落としたタオルを私が拾って届けたんですよ！で、その色を私が好きですって…」


『え？でもそんな会話じゃなかった気が…』


「そ、そういう会話でしたよ！まさか先輩あれですか？若年性アルツハイマーですか？」


『たかが会話の内容忘れただけでそこまで言う？！』





でもそう言われるとなんか自信なくなってくるな…





『でもにろりんは俺から声かけに行ったって言ってたよ？』


「そ、それはあれですよ！タオル落としたなんてカッコ悪い話したくなかったんじゃないですか？」


『えー…？』


「だから本当に付き合ってません！嘘だと思うなら二口先輩にも聞いてみて下さいよっ！」





遥ちゃんのその言い方は嘘にはとてもじゃないけど見えなくて。
本当の本当に付き合ってないようだった。



えー、なーんだつまんないの！

まぁでもおかしいとは思ってたんだよね。
だってこの子あんなに及川先輩に夢中なのに他に彼氏なんて…




『そっ…かぁ、ごめんね、勘違いしてたみたい』

「あ、いえいえ。誤解解けて良かったです！」




でも…

二口の好きな人が遥ちゃんじゃないならアイツの好きな人って一体誰なんだろ？

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