＊合宿所 ページ18
in体育館
俺、赤葦京治は今。
よくわからないが正座させられている。
黒尾さんと木兎さんの目の前で。
いつもだったら正座しろとか言われた時点で「何言ってんですか」とか言って流すこともできたけども
今回は２人とも気迫がやばくて反論とかできたもんじゃなかった。
「あの……なんでしょう？」
「赤葦さぁ……」
「本当にコンビニのおねーさんと連絡先交換したわけ？」
「は、はい……」
会話から察するに、この２人は俺がコンビニで店員さんと連絡先を交換してきたのを怒っているらしい。
え、それの何がいけなかったんだ…？
「え、何かいけなかったんすか…？」
「いや、ダメだろ！？」
「なんで後から出て来たお前の方が先に連絡先ゲットしてるわけ！？」
「へ？」
あー、もしかして……
「この前からお二人で話してた気になってる人って……あの店員さんのことだったんすか？」
「うぐぅ！」
「何故それを知っている赤葦ぃ…！」
「いや、２人ともよくコンビニ行ってましたし…最近」
まぁあの人は悪い人じゃなさそうだったし。
てかすごい変わってた。からし和え欲しいって言ったら代わりに漬物提示して来たし。
せめておひたしにして欲しかった。
それに、ふつーはあんな面倒な客さっさと追い払うだろうに、わざわざ連絡までしてくれるってとこで好感度が上がった。
だからわざわざ自分から連絡先交換しましょうとか言ってしまったんだろうけど。
まぁでも、後悔はしてないんだから、俺も少なからずあの人のことは気になってるんだろう。
「あ、もしかして赤葦……あの人に惚れたとか言わないよな！？」
「はぁ！？んなこと言ってみろ！ぜってーー負けねーよ！？」
「いや、ちょっと落ち着いてくださいよ」
惚れてないとは言わないけれど。
「俺は菜の花の為に連絡先交換したんですよ？あっちだってそのつもりでしょうから」
事実だ。嘘は言ってない。下心がほんの少しあったことを言ってないだけだ。
「ふーん…ならいいけど！」
うちの部の単純エースはその回答で納得してくれたらしい。
黒尾さんもなんとかわかってくれたようだ。
ほ、と一息つく。
「あ、でも」
声のした方を向くと、
黒尾さんが笑いながら俺を振り返った。
「結構面白い人だっただろ？」
「…………まぁ、そうですね」
俺の心を持っていくくらいには
面白い人でしたよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ペネロペ - チベット高原は中国ですぜ！ (2020年12月17日 22時) (
レス) id: 41f8f60883 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - しどけさん» お返事遅くなりすみませんでした！！もうその言葉が何よりの糧です…！これからも爆死して頂けるお話を書けるよう全力で頑張ります！！ (2020年12月7日 12時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
しどけ(プロフ) - 面白すぎて部屋で爆笑こきました！最高です！ありがとうございます！！ (2020年7月6日 21時) (レス) id: 6311bbd282 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - ショウキチさん» ありがとございますぅぅ！！続編でもよろしくお願いします(*^^*) (2018年12月13日 20時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - 飛鳥さん» 瀬見くんのところ…！結構悩みつつ書いたので笑って頂けて何よりです(^.^)これからもゆっくり更新ですがよろしくお願いいたします！ (2018年12月13日 20時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
