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わたしの救世主現る。
さっきの黒髪イケメンくん。
確か名前はー…
「えー、澤村くん頭かたーい!」
「だまれ黒尾。」
あ、そうそうサワムラくんだ。
多分タメ口だから彼も高3なんだろうな
ってことはスガくん?も高3か。
青春だねぇ、羨ましい
「お品物、お預かりしましょうか?」
「あぁ、すみません!お願いします」
サワムラくんはめっちゃ爽やかな笑顔でアイス渡してくれた。
こんなに爽やかにアイス渡せる人いないんじゃない…?
「すみません、騒がしくて……」
「あ、いえいえ!お気になさらず。見ての通り今誰もいませんから」
この時間帯ってなんか知らんけど来る人少ないんだよなぁ
私は楽でいいけどさ
「皆さん同じ部活でいらっしゃるんですか?」
「そうなんです。今ちょうど合宿中で…」
アイスを袋に入れながら話を聞く。
「へぇ…。なんの部活やってらっしゃるんです?」
「あ、えっと…」
「バレーだぞ!!」
「っ!?……」
「おい横から入るなよ!」
思わずピクリと反応した指に気づかれないように袋の取っ手をクルクルと回す。
落ち着け……大丈夫だ……
「……そう、なんですね。」
誰も私の様子には気づいていない。
普通に話を続けている。
「つかお前なー、木兎。せっかく澤村が頑張って話しかけてんのに邪魔すんなよ」
「おい黒尾もそういうこと言うなよ!?」
「てか黒尾は顔とセリフが一致してねーべ。」
「スガくんおかえり!」
「………ははっ」
男子高校生らしい賑やかさに思わず小さく笑ってしまった。
その瞬間_____
4人の目が私に集まる。
「…え?」
見事な間抜け声が出た。
え、なになに
何事?
てか心なしかみんな顔が赤いような…
「え……まじか」
「うっわこれは……」
「やばいな…」
「んー、やっぱ凄いドストライク」
「え?え?」
え、一体なんの話?
謎だよ謎
「あー、なんでもナイデスダイジョウブ……」
「黒尾クン棒読みヤバイヨ」
「お前もヤバイダロスガクン」
「いいからお前ら早く会計して行かないと。また監督に怒られる…」
「あー!俺のアイス溶ける!」
「わわ!すみません!」
速攻で会計済ませて品物を渡す。
「じゃーねーおねーさん!」
「また来る!」
「はい、ありがとうございました!」
……我がコンビニ店員人生。
こんなに賑やかな時間は初めてだったと思う。
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ペネロペ - チベット高原は中国ですぜ! (2020年12月17日 22時) (レス) id: 41f8f60883 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - しどけさん» お返事遅くなりすみませんでした!!もうその言葉が何よりの糧です…!これからも爆死して頂けるお話を書けるよう全力で頑張ります!! (2020年12月7日 12時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
しどけ(プロフ) - 面白すぎて部屋で爆笑こきました!最高です!ありがとうございます!! (2020年7月6日 21時) (レス) id: 6311bbd282 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - ショウキチさん» ありがとございますぅぅ!!続編でもよろしくお願いします(*^^*) (2018年12月13日 20時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - 飛鳥さん» 瀬見くんのところ…!結構悩みつつ書いたので笑って頂けて何よりです(^.^)これからもゆっくり更新ですがよろしくお願いいたします! (2018年12月13日 20時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
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