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「というか皆さんも喧嘩お強いんですね」
及川くんの汗拭きシートを袋に入れながら言う。
だってバレー部って格闘技部活じゃないやん?
「あー、まぁね」
「男子だからこのくらい…は」
「出来るのがふつー…だと思っといてください」
なるほど。詳しく詮索しない方がいいわけだ。
ま、私もあんまり詮索されたくないしこれ以上言わないどきましょ。
「ふふ、わかりました」
そう言って笑えば、みんなポカンとした顔をして止まった。
「ふーんなるほどねぇ…」
「これはこれは…」
「基準よりは…上」
「むしろ越してるレベルだろ。俺は普通にあり」
「?」
……私の笑顔の採点でもされてるのだろうか?(あながち間違いではない)
ていうか、最近の男子高校生は人の笑顔が好きなのね。
いいことだ。
「あ、じゃあこちら品物です」
「おー、サンキュー!」
「ありがと!」
「いえいえ。こちらこそです。」
色々とありがとうございました、と言って軽く頭を下げれば「気にするな」と言われた。
あー、なんかもう本当にいい子達よ…
「また来るね〜」
「はい。お待ちしております」
そう言って彼らは店を出て行った。
なんか夢のような時間だったと思った。
_______________
及「え、ふっつーに美人な子じゃん!俺惚れるかと思った!」
花「いや、俺は惚れたな。あの顔であの喧嘩強さはクる」
松「んー、タイプではある。」
及「でもまっつんがそう言うの珍しいじゃん」
松「いや、やっぱりただ美人なだけじゃダメだよね。ああいうギャップがないと」
花「それはまじわかる」
及「なるほどねぇー……」
花「及川だって珍しいだろ?いつも女の子なんてどれも同じくせに」
及「んー、でもまっつん達と同じだよ?ギャップに弱いみたいね、俺ら」
松「んー、そうだね」
花「たしかに」
及「でっしょ〜………って!岩ちゃんどうしたの!?なんでそんなに俺らと距離取ってるの!てか顔赤くない!?」
松「あー、そいつはなぁ…」
花「……あの人の顔がもろタイプだったらしく」
松「あの状態に仕上がった」
及「え、あの岩ちゃんが!?」
花「隣の席の女子とすらまともに話さず」
松「告白に行くことすらしようとしない岩泉さんが」
及「恋!?」
岩「………お前らまじで後で覚えてろ」
及「事実じゃん理不尽!」
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ペネロペ - チベット高原は中国ですぜ! (2020年12月17日 22時) (レス) id: 41f8f60883 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - しどけさん» お返事遅くなりすみませんでした!!もうその言葉が何よりの糧です…!これからも爆死して頂けるお話を書けるよう全力で頑張ります!! (2020年12月7日 12時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
しどけ(プロフ) - 面白すぎて部屋で爆笑こきました!最高です!ありがとうございます!! (2020年7月6日 21時) (レス) id: 6311bbd282 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - ショウキチさん» ありがとございますぅぅ!!続編でもよろしくお願いします(*^^*) (2018年12月13日 20時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - 飛鳥さん» 瀬見くんのところ…!結構悩みつつ書いたので笑って頂けて何よりです(^.^)これからもゆっくり更新ですがよろしくお願いいたします! (2018年12月13日 20時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
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