【ハイキュー】私はただのコンビニ店員なんだが2

〇。休憩2 ページ3

「あのー…？」




意を決して隣の2人に話しかける。

少し驚いたような顔をして、こちらを向かれた。


うっわ2人とも美形やぁ…






「あの…会話が聞こえちゃって…」






……この状況になってからよく考えてみれば、私って結構なコミュ障なんだよね。


自分から知らない人に話しかけるって自爆に近い。


派手にやらかしてる。






「ビニール袋…大きめの新しいやつ持ってるんですけど、使います？」





普段から母に欠かさず待ちなさい、とか言われて持ってるやつ。


理由は私はなんでも破くからだそうで。


なんか破壊神みたいな言い方やめてほしい。



しかも持ってると必ず弟におばさん扱いされるからあんまり出さないんだけど…




今日は持っててよかったと人生で初めて思った。






「え、い、いいんですか！？」


「あ、はい。どうぞ…」





ふわふわ頭くんにどーぞ、と渡す。
ありがとうございますっ！と笑顔で言われてしまった。

和むなぁ…可愛い。




「良かったな！」

「うん…」




そういいながら、2人で破れた袋の中身を移していく。

2人とも同学年なのだろうか…？タメ口だし





「あ、あの…」

「？はい？」




唐突にプリン頭くんに話しかけられ、ぼーっとしていた意識が戻ってきた。

目がかち合う。




「お姉さんは…雨宿り…なの？」

「あ、うん。傘なくて…」



テヘヘ、と笑うとプリン頭くんとふわふわ頭くんは顔を見合わせた。

ん？




「あの……。俺たちこれで学校に戻るので、もし良ければ一緒に来ませんか？予備の傘なら学校にあるので」

「袋くれたお礼に…傘、貸します」



「え、いいんですか！？」




それは願っても無いお誘い。

一日中ここでは、ものすごくもったいない気がしていたし…。




「お、お願いしてもいいですか？」

「もちろん！」

「どーぞ…」





そう言って、傘の隣を開けてくれるプリン頭くん。

あ、一緒に入ってもいいってことか。




「ありがとうございます！」





そう声をかけ、お隣にお邪魔させて頂く。



これっていわゆる相合傘ってやつだよね…

なんか青春みたいでいいな。





「ここから20分くらいのところなんです。梟谷学園ってとこなんですけど…」


「へぇー…」





……ん？梟谷？


どっかで聞いたことあるような…

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