○。休憩11 ページ12
「…え?」
え、タイプ?
何故急に?
「え、な、なんでですか?」
「ぇあ、いや、純粋な疑問というか…」
……純粋な疑問で私のタイプが気になるのか君は。
やっぱり赤葦くんてちょっと変わってるよね。
「…話が合う人は楽しいと思いますよ。あとは喧嘩が強い人。」
ちょっと考えてから答える。
私とタイマンはれる人とかね。
そう言って赤葦くんを見上げれば…
少しだけ、驚いた表情をしていた。
え、どうしました?
「え、じゃあ…」
そう___
赤葦くんが_____何かを言いかけたその時。
「ちょっとちょっとーおねーさーん?一緒に来てって言ったよねぇ?」
赤葦くんの頭に______急に大きな手が乗っかる。
その手が意外と重かった…というか衝撃が強かったのか、赤葦くんは「うわっ」と前につんのめった。
「く、黒尾さん…!?重いです、どけてください」
「えー、どーしよっかなぁ?」
そう言いながら、さらにら赤葦くんの頭をグリグリとやる、大きな手。もとい黒尾くん。の手。
すると、黒尾くんは急に赤葦くんの耳元でなにかを囁いた。
無論私には聞こえない。
え、なになにこいつらデキてんのかよ…!とかまた馬鹿なことを考えていると、黒尾くんの視線がこちらへ向いた。
「で?なーんで俺と一緒に行く約束したのにこいつと喋ってんのかな?おねーさん?」
「あ、すみません…」
…正直完全に忘れてましたわ。
「ま、いいけど。とりあえず行くよ?監督たち待ってるから」
「え、そうなんですか!?」
まじかよ監督が待ってんの!?それはまずいだろ!?
「こっちこっち。ついてきて」
「あ、じゃ、じゃあ赤葦くん!また後でさっきの続き聞かせてください!」
「あ、はい…」
正直、さっきの赤葦くんの言いかけてた言葉は気になっていたけど、とりあえず黒尾くんについて走っていった。
赤葦くんが少しだけ、嬉しそうにしていたのも知らずに……
・
・
・
梅原さんと黒尾さんか走り去って行ったのを見送る。
体育館を出て行く時、梅原さんに小さく手を振られたので振り返すと嬉しそうに笑ってた。
何あれかわいい。
というか、さっき黒尾さんに言われた言葉…
『抜け駆けは禁止だからな?』
別に好きって言ったわけじゃないんだけど…
でもまぁいっか。本気になってるのは事実な訳だし。
「喧嘩が強い人がタイプ」は意外どころじゃなかったけどね
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naonao(プロフ) - この話めっちゃ好きです! (2021年10月18日 17時) (レス) id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
おたくおむらいすボケぇ(プロフ) - このお話大好きです!!夢主ちゃんの毒舌度が好きです!!後,僕もねいまーるさんに拍手を送ります!(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ (2021年3月21日 21時) (レス) id: f95a633101 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - サクラやん?さん» すみません、話を進めるために設定に入れさせて頂きました。今後の参考にさせて頂きますね、ありがとうございます(^_^;) (2020年2月2日 7時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
サクラやん?(プロフ) - なんか、不良グループとかそういうので面白さ半減、中二病な設定なくしたら面白い。 (2020年2月2日 0時) (レス) id: 057c457e4d (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - メイリ―さん» 何度も見返して頂いて本当にありがとうございますー!続編準備出来ましたのでそちらも楽しんで頂けたら嬉しいです!! (2020年1月31日 22時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
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