検索窓
今日:9 hit、昨日:13 hit、合計:30,738 hit

〜31話〜 ページ36

試合前は、あんなに楽しみにしてたけれど、やっぱり負けるのは辛い。

今日の試合、青道は負けた。

亮介くんはセカンド・1番で出てた。

哲くんも、九回の最後のチャンスでタイムリーを打って一点返した。

けれど、まだ点差は開いてて、そのまま負けてしまった。

球場から出てきた亮介くんの目には、涙がたまっていたけれど、
3年生のようには泣くまい、と必死でこらえていた。

私たちは、そんな亮介くんと青道の3年生のことを
しばらく遠くから見つめていたけれど、
してあげられることは何もなくて、
帰ってきてしまった。

今、私と静弥は青道高校の弓道場にいる。

どちらからでもないけれど、練習しよう、と
なったから、ここに来た。

そこには3年生がいて、良い機会だから、と野球部が負けたことを伝えた。

果奈さんは特に、哲くんのことを心配していた
ようだけど、野球部の分まで頑張ろう、と
気合いを入れ直したみたいだ。

亮介くんたち野球部は、
今年は甲子園には届かなかった。

だけど、私たちは全国に行くことができた。

絶対に優勝するんだ。

星羅さんたちの最初で最後の団体戦、
1日でも、1試合でも長くできるように_____。









家に帰ってくると、亮介くんからL○NEが入っていた。

▶今日は見に来てくれてありがとう。
 負けちゃった。かっこいいところ、見せられなかった...。

いつもの亮介くんとは思えないような文面に、少しだけ笑みがこぼれた。

だけど、亮介くんは十分かっこ良かった。

◀亮介くんは、とってもかっこ良かったよ。
 見に行けて良かった。

そう返すと、すぐに返事が来た。

▶そういってくれると嬉しい。
 今度の試合は、俺が観に行くから。頑張ってね。

私は、それを見て声にならない叫びをあげた。

だって、亮介くんが観てくれている、と思ったら緊張してしまう。

だけど、嬉しいのも事実。

何て返事をしようか迷っていると____

▶哲と一緒に行くから。

果奈さんも嬉しいだろうな、と思って返事。

◀果奈さんは知ってるの?

▶いや、たぶん知らないと思う。
 だけど、哲はそんなこと言えない、とか言ってた。

◀いってあげた方が良いかな?

▶いや、良いよ。
 そこら辺は自分達でやらせたら良い。

◀そうだね。じゃあ、楽しみにしてるね!

自然と、そう返すことができた。

そんな自分が嬉しくて、つい笑顔になった。

▶うん、頑張れ。



久しぶりの更新ですみません!

テスト終わったので、更新増やす予定です!

〜32話〜→←〜30話 part2〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 小湊亮介 , 吃音
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

*ももか(プロフ) - (名前)望花さん» 混乱させてしまったならすみません!これは、私が勝手に作った亮さんたちが2年生の頃のお話なんです!だから、まだ倉持は1年生だから試合に出てない設定でよろしくお願いします!! (2019年6月7日 22時) (レス) id: e5790203c3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)望花(プロフ) - 1番は倉持ですよ〜 (2019年6月4日 23時) (レス) id: f5c4d2c0f7 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)望花(プロフ) - 2番セカンド小湊亮介ですよ(*`・ω・)ゞ (2019年6月4日 23時) (レス) id: f5c4d2c0f7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ももか | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年12月25日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。