〜31話〜 ページ36
試合前は、あんなに楽しみにしてたけれど、やっぱり負けるのは辛い。
今日の試合、青道は負けた。
亮介くんはセカンド・1番で出てた。
哲くんも、九回の最後のチャンスでタイムリーを打って一点返した。
けれど、まだ点差は開いてて、そのまま負けてしまった。
球場から出てきた亮介くんの目には、涙がたまっていたけれど、
3年生のようには泣くまい、と必死でこらえていた。
私たちは、そんな亮介くんと青道の3年生のことを
しばらく遠くから見つめていたけれど、
してあげられることは何もなくて、
帰ってきてしまった。
今、私と静弥は青道高校の弓道場にいる。
どちらからでもないけれど、練習しよう、と
なったから、ここに来た。
そこには3年生がいて、良い機会だから、と野球部が負けたことを伝えた。
果奈さんは特に、哲くんのことを心配していた
ようだけど、野球部の分まで頑張ろう、と
気合いを入れ直したみたいだ。
亮介くんたち野球部は、
今年は甲子園には届かなかった。
だけど、私たちは全国に行くことができた。
絶対に優勝するんだ。
星羅さんたちの最初で最後の団体戦、
1日でも、1試合でも長くできるように_____。
家に帰ってくると、亮介くんからL○NEが入っていた。
▶今日は見に来てくれてありがとう。
負けちゃった。かっこいいところ、見せられなかった...。
いつもの亮介くんとは思えないような文面に、少しだけ笑みがこぼれた。
だけど、亮介くんは十分かっこ良かった。
◀亮介くんは、とってもかっこ良かったよ。
見に行けて良かった。
そう返すと、すぐに返事が来た。
▶そういってくれると嬉しい。
今度の試合は、俺が観に行くから。頑張ってね。
私は、それを見て声にならない叫びをあげた。
だって、亮介くんが観てくれている、と思ったら緊張してしまう。
だけど、嬉しいのも事実。
何て返事をしようか迷っていると____
▶哲と一緒に行くから。
果奈さんも嬉しいだろうな、と思って返事。
◀果奈さんは知ってるの?
▶いや、たぶん知らないと思う。
だけど、哲はそんなこと言えない、とか言ってた。
◀いってあげた方が良いかな?
▶いや、良いよ。
そこら辺は自分達でやらせたら良い。
◀そうだね。じゃあ、楽しみにしてるね!
自然と、そう返すことができた。
そんな自分が嬉しくて、つい笑顔になった。
▶うん、頑張れ。
久しぶりの更新ですみません!
テスト終わったので、更新増やす予定です!
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*ももか(プロフ) - (名前)望花さん» 混乱させてしまったならすみません!これは、私が勝手に作った亮さんたちが2年生の頃のお話なんです!だから、まだ倉持は1年生だから試合に出てない設定でよろしくお願いします!! (2019年6月7日 22時) (レス) id: e5790203c3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)望花(プロフ) - 1番は倉持ですよ〜 (2019年6月4日 23時) (レス) id: f5c4d2c0f7 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)望花(プロフ) - 2番セカンド小湊亮介ですよ(*`・ω・)ゞ (2019年6月4日 23時) (レス) id: f5c4d2c0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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