〜30話 part2〜 ページ35
私が言うと、亮介くんが振り向いた。
貴「ほ、ほ、ほら、あ、相手はもうぐ、グラウンドにいるよ!」
亮「うん。」
亮介くんが、私から視線をずらさないで頷いた。
貴「お、おうえんしてるk.......」
“応援してるから、頑張ってね。”そう言おうとしたのに、
言えなかった。
私の口に、亮介くんの口が重ねられたから。
周りの皆は、ただ呆然と私たちを見ている。
亮介くんが、少しだけ唇を遠ざけて言う。
亮「急にごめん...。今日のA、か、可愛かったから、
とられちゃうんじゃないかと思った。」
亮介くんの顔が少しだけ、いや、とても赤かった。
亮「だからさ、今日は俺のことだけ見てほしい。」
私は、耳元でそんな言葉を囁かれ、
ボフッと音がしそうな勢いで、顔を赤く染めた。
貴「う、うん。そ、そのために、き、来たんだよ?」
これは本当だ。
もちろん、青道野球部の応援だけど、亮介くんの応援をするために来た。
というか、亮介くんの顔が近い。
私の、心臓の音が聞こえそうだ。
貴「が、頑張ってね。」
やっとの思いでそう言うと、
亮介くんは優しく微笑んで“うん。”と頷いてくれた。
「おい、そこのバカップル!
何だか知らねぇが見せつけるのが終わったんならさっさと来い!」
キャプテンらしい人が叫んだ。
亮「じゃ、A。他校の男にはくれぐれも近づかないように。わかった?」
私は、そんな亮介くんに大きく頷いた。
少し可愛くて、これは私だけの特権だな、と
幸せを感じたのは、私だけの秘密。
伊「お前、本当に心配性というか、Aが大好きというか....。」
純くんの声が聞こえた。
亮「なに、悪い?(^言^)」
その声から、亮介くんの顔が浮かんで苦笑したけど、
同時に嬉しくて、笑ってしまった。
私が笑い終わった頃には、すっかり野球モードに
切り替えた亮介くんの姿が、グラウンドにあった________。
35人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*ももか(プロフ) - (名前)望花さん» 混乱させてしまったならすみません!これは、私が勝手に作った亮さんたちが2年生の頃のお話なんです!だから、まだ倉持は1年生だから試合に出てない設定でよろしくお願いします!! (2019年6月7日 22時) (レス) id: e5790203c3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)望花(プロフ) - 1番は倉持ですよ〜 (2019年6月4日 23時) (レス) id: f5c4d2c0f7 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)望花(プロフ) - 2番セカンド小湊亮介ですよ(*`・ω・)ゞ (2019年6月4日 23時) (レス) id: f5c4d2c0f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ