〜２７話〜 ページ30
屋上の扉の前で立ち止まる。
たぶん、亮介くんは先にいる。
教室を出ていくところを見たから。
どうして亮介くんが私を呼んだのかは分からない。
もしも、２人きりだったら、今しかチャンスはない。
私は、屋上の扉に手をかける。
力を込めようとすると、スッと扉が開いた。
私は、驚いて“えっ？”と声をあげてしまう。
目の前にいたのは亮介くんだった。
亮｢A。遅かったね。｣
今日は、あの黒い笑みを浮かべていない。
亮介くんのその様子に違和感を感じるようになったことが少し嬉しい。
だけど、今はそんなこと言ってる場合じゃない。
だって____________２人きりだから。
亮介くんも、何か用件があって呼んだんだろうけど、
もしも“これからは話しかけないでほしい。”とか
“転校するんだ。”とか言われたら、告白できなくなるから、
私が先に言おう。
貴｢り、り、亮介くん！｣/亮｢....A。｣
｢｢えっ？｣｣
私と亮介くんが顔を見合わせて驚く。
亮｢A...先に良いよ。｣
少しだけ、顔を赤らめて言う。
私は、それを断る理由がない、
というかそう言ってくれてありがたかった。
貴｢り、り、亮介くん。｣
顔に熱が集まる。
貴｢_________す、好きです。////｣
何とか、言えた。
亮｢ふーん。｣
口に手をあて、後ろを向いてしまう。
私は、持っている勇気すべてを振り絞って伝えたのに、
亮介くんの返事はあまりにも軽かった。
だけど、私は見逃さなかった。
亮介くんの顔が赤くなっていることを。
私は、初めて“好き”を伝えたことで自信がついたのか、
亮介くんに聞いてみた。
貴｢り、り、亮介くん。何で私を、呼んだの？｣
亮介くんが、少し驚いた様子で振り向く。
亮｢そ、それは...｣
亮介くんが口ごもる。とても珍しいことだ。
亮｢Aに告白しようと思ったから。｣
亮介くんが、早口で言った。
私には聞き取れなかった。
貴｢も、もう一回。そ、その、聞き取れなかった、から。｣
亮｢A。｣
貴｢はいっ！｣
突然名前を呼ばれ、驚いてしまう。
亮｢好きだ。｣
亮介くんは、今度はゆっくりと、私に言った。
貴｢////////｣
そんなことを言われると思っていなかった私は、ただ赤面した。
亮｢俺と、付き合ってほしい。//｣
私は、こくこくと何度もうなずいた。
亮介くんが、はぁ、と息をついた。
亮｢...良かった。｣
亮介くんが座り込む。
私も、つられるようにして座り込んだ。
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*ももか(プロフ) - (名前)望花さん» 混乱させてしまったならすみません！これは、私が勝手に作った亮さんたちが２年生の頃のお話なんです！だから、まだ倉持は１年生だから試合に出てない設定でよろしくお願いします！！ (2019年6月7日 22時) (
レス) id: e5790203c3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)望花(プロフ) - １番は倉持ですよ〜 (2019年6月4日 23時) (レス) id: f5c4d2c0f7 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)望花(プロフ) - ２番セカンド小湊亮介ですよ(*｀･ω･)ゞ (2019年6月4日 23時) (レス) id: f5c4d2c0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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