〜２６話〜 ページ29
パチパチパチパチパチ
私たちに、盛大な拍手が送られる。
歌は、上手くいった、と思う。
緊張しすぎて何も覚えていないけれど、気持ち良かった。
アナウンスが流れ、舞台裏に戻る。
すぐに、貴子と亮介くん、哲くんが寄ってきた。
藤｢A、頑張ったね。すごく良かったよ。｣
貴子が、少しだけ目に涙を浮かべながら言った。
貴｢あ、あ、ありがとう。｣
私の目にも涙が浮かぶ。
亮｢２人とも、なに泣いてんの。
泣くのは最優秀賞だって分かってからにすれば？｣
亮介くんが、呆れた風に言う。
だけど、言葉からは“良かったよ。”という思いが伝わってくる。
私は、それだけで十分だった。
哲｢亮介の言う通りだ。｣
哲くんも、笑顔でそう言ってくれた。
貴子と目を合わせて笑う。
つられるように、亮介くんが少しだけ笑顔を見せた。
心からの笑顔だと、私は思う。
藤｢じゃあ、皆のところに戻ろ？｣
哲｢そうだな。｣
私も頷く。
司｢皆さん、素晴らしい合唱でしたね。｣
全クラスの合唱が終わり、ついに結果発表となる。
私と貴子は、どちらからでもなく、手を握りあった。
青道の合唱祭では、最優秀賞クラスの曲の前奏が流れる。
司｢今年の最優秀賞は・・・｣
体育館の空気が変わった。
みんな、息をしていないんじゃないか、と思うほどの静寂。
だけど、心臓の音がうるさい。
自然と、貴子の手を握る手に力がこもる。
貴子も、握り返してくる。
司｢この曲です！｣
しばしの間。
〜♪〜〜♪〜〜〜〜〜〜♪
自然と、涙がこぼれる。
私たちは___________最優秀賞をとれなかった。
声を押し殺して泣き始める人もいた。
けれど________突然、会場がザワザワし始めた。
私たちも、うつむいていた顔をあげ、ステージに注目する。
司｢い、今、分かりました！
最優秀賞は、２年Ｃ組！２年Ｃ組です！｣
私たちは、ポカンとして、隣の人と顔を見合わせる。
２年Ｃ組とは、私たちのことだ。
その後の司会者の説明によると、流す曲が間違っていたらしい。
私たちは、肩を抱き合い、泣きながら喜びを共有した。
その勢いで、亮介くんとハイタッチをして、
顔が真っ赤になってしまったのは私だけの秘密。
_____合唱祭が終わり、
それぞれのクラスに戻り担任の話を聞き終わった頃。
亮｢A、この後、屋上に来て。｣
亮介くんは、それだけ言って、皆の輪に戻っていった。
私は、ただただ驚き、しばらくその場から動けなかった。
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*ももか(プロフ) - (名前)望花さん» 混乱させてしまったならすみません！これは、私が勝手に作った亮さんたちが２年生の頃のお話なんです！だから、まだ倉持は１年生だから試合に出てない設定でよろしくお願いします！！ (2019年6月7日 22時) (
レス) id: e5790203c3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)望花(プロフ) - １番は倉持ですよ〜 (2019年6月4日 23時) (レス) id: f5c4d2c0f7 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)望花(プロフ) - ２番セカンド小湊亮介ですよ(*｀･ω･)ゞ (2019年6月4日 23時) (レス) id: f5c4d2c0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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