替え玉シンデレラ【zm】 (ページ14)

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「だって、ぶっちゃけ過激な事言うと、国王的には《シンデレラ》が居らんでもええねん。国王的には《悪役》の方が大事やから、《シンデレラ》はどうでもよかったハズや。···でも、そうせんかった。そうできひん理由が何かしらあった、と考えるのが妥当なんよ」

ロボロはさらに続ける。

「国王の欲しい何かを《シンデレラ》が持っていて、それは奪えない。やから生かしておいてるんやと思う。彼女についてはほぼなんの情報も載ってへんかったけど、な。という事は」

「俺らが《シンデレラ》を仮に奪えば、奪い返そうとしてくるんとちゃうか、って事やな？」

ロボロの考察に、トントンが答えを出し、皆が感心する。

なるほど、そういう事か。

それから彼らは、綿密に計画を立てた。

《シンデレラ》が可哀想に思ったのもあるし、ゾムを応援してやろうと思ったのもあった。人それぞれの理由だが、全員《シンデレラ》を受け入れる事に不満は一切なかった。

寧ろゾムしか会ったことがないので、期待している程だった。