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■深夜０時のシンデレラ ページ1
「どうした、ゾム。ぼーっとして」
我々国総統、グルッぺンが先程からぼーっとしていて明らかに話を聞いていない幹部のゾムに話しかけ、ようやく彼は声に気が付いたように顔を上げた。
「なんやゾム、そんなに考え事して···好きな奴でも出来たんか？」
同じ幹部であるシャオロンが煽るも、ギクリと効果音が付きそうな程に分かりやすく動揺したゾムを見て、「マジかよ···」と煽りを忘れて絶句する。
暫く誰も喋らない、奇妙な無言の空間が出来上がった。皆が一斉に、手当たり次第に思い当たる節や好きそうな女子を思い浮かべ、「ちゃうな」と思う···の繰り返しを脳内で必死に行うという謎の時間となったが、暫くしてグルッぺンが口を開いた。
「まぁ、気にするのもアレだし···とりあえずこの話題は忘れよう。ゾムも、仕事に支障をきたすなよ」
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作者名：芽瑠くん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokabrown2/
作成日時：2021年6月20日 13時
