替え玉シンデレラ【zm】 (ページ27)

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■替え玉シンデレラページ27

─────半年と少し。

彼女は、今まで何も無かったかのように、まるで昨日の夜眠って今起きたかのように起きた。

ずっと城の天井にあるダクトから起きない彼女を眺めていたゾムは、余りの出来事にダクトから飛び降りて彼女に抱き着いた。

「お、俺、ゾム！《シンデレラ》やんな？」

焦るあまり、何を言ってるのかわからないまま、話しかける。

「ええ···そうよ」

「名前！なんて言うん？もう大丈夫なん？」

ゾムは今思い出したとばかりに聞く。

「うん、もう大丈夫よ。ありがとう！えと、···私は、“A”」

「A···」

響きを確かめるように呟き、そして、しんぺい神が出ていき、2人きりになったのを確認した後。

「あ、えと···その、俺、初めてパーティでAを見て、その···好きに、なってん」

「もし良かったら、俺と「いいよ」え？」

被せて答えられた、YESの3文字。

ぱちぱちと信じられないと言うように瞬きし、飲み込み···

「ホンマに！？」

「ふふ···うん。喜んで？」

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ほら、お母様。《シンデレラ》は何があっても、最後はハッピーエンドなのよ？

お母様の分も、···私は幸せに生きるね。

空にはたくさんの綺麗な星が、お母様が返事をしてくれたように光っていた。

Fin.