安室透と傷だらけの私

31話 ページ32

キッチンを覗けば安室さんは私の夜ご飯を作ってくれているみたいだった

「…安室さんの分は？」
安「作ってないけど」

…えぇ、なんか申し訳ない

「あ、安室さんの分も作ってください！一緒に食べましょう、、！」
安「いいのか？なら、僕の分も足しておくよ」

わぁい

作ってもらうだけ作ってもらって、作った本人は食べないなんて、罪悪感しかないし、、




ピンポーン





「？」
人、？宅配、？なにか頼んだっけ、？

安「僕が行こうか？」
「あ、いえ、もう元気なので行けますよ」
しかも安室さん料理中だし、


玄関まで行けば何故か後ろに安室さんもついてきていた

…安室さん来たら意味ないじゃん、、
料理中だったよね、、？火元離れたらダメじゃん！

…まぁ、安室さんのことだし、大丈夫か、

「はーい」
そう言って私はドアを開ける


蘭「A！大丈夫なの！？」
園「Aが風邪なんて！！」

蘭と園子がお見舞いに来てくれたみたいだった


わぁわぁ、騒がしい、、
一応病み上がりなんだから静かにしてくれい

「さわがしい…、もう大丈夫だから、、」
園「ほんと？よかったわ、…って、え！？安室さん！？？？？！」

私の後ろにいた安室さんに気づいたみたい

園子「ちょっとA〜！病人のくせにやるわね〜」
蘭「なんで安室さんが、、、？」

安「あはは、ちょっと体調が悪かったようなのでご飯を作りに」

園「あら〜そうだったの！？これお見舞い！じゃあ私たちは帰るわね〜！」
蘭「えっ！？ちょ、園子〜！じゃあお大事に！安室さんはAを任せました！！」
安「は〜い」

…なぜそうなる

すっごい秒で帰って行ったんだけど…

「…もう少しいてくれても良かったのに…」
なんかさみしい

安「きっと蘭さん達も体調を気遣ってと思うよ、また今度家に呼べばいいさ」

ちょっと悲しんでいれば安室さんが私の頭の上に手を置いてはげましてくれた


…イケメンずるい

「そうしまーす」

再び安室さんと一緒に部屋の中に戻る



安「…A」

「……へ？！？？」
え、なんか、今安室さんが私のことだ呼び捨てにしたような、、、

イケメンの不意打ち怖い！！


安「2人の時はそう呼んでもいい？」
えなにその困った犬みたいな可愛い顔ズルくない？え？？？

顔面を武器に使うのずるい！

「え、いい、ですけど、」


えなに急にどうしたんだろ

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