先輩filter +α (ページ6)

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青ページ6

先輩は空を見るのが好きだ。
というか景色とか自然に興味が有るみたい。
綺麗な景色や空、月の写真をよく撮っている。

ジリジリと肌が焼けるような帰り道。
真っ白でふわふわの入道雲がくっきりと空に浮かんでいた。

「あっつ、まじで溶けそう」

『もう夏だね……あ、見て、飛行機雲』

「ほんとだ、つーか空めっちゃ綺麗だな」

そう言いながら空の写真を撮る先輩。

白のカッターシャツと光で透けて少し茶色い髪の毛が、生暖かい風に吹かれて靡いている。

先輩のあまり焼けていない白い肌に、サラサラとした汗が流れた。

青い空と、太陽と、ロンジュン先輩。

無意識に先輩のことを撮っていた。
シャッター音に気づいたのかこちらを向く先輩。

「今撮っただろ」

『綺麗だなって思って』

「俺が？」

『うん、夏とおっぱ似合う』

わかんね～、と笑いながらこちらを向く先輩は、いつにも増して爽やかで、マイナスイオンでも出ているんじゃないかと思う。

2人で手を繋いで、道路の真ん中をのんびり歩いた。

今日あっついからコンビニ寄るか、と言って自動ドアをくぐる先輩。

冷房の効いた店内の冷たい空気が肌を掠める。

なんかいる？という質問にサイダー飲みたい、と答えれば夏だな、って言われた。

お会計をした後、先輩と一緒にコンビニから少し離れた公園まで歩く。

目が痛くなるくらい青い空を見上げながら2人でベンチに腰掛けた。

「A、あー」

シャーベットタイプのアイスを買った先輩が、私にも1口食べさせてくれる。

いつもより美味しく感じたのは夏だからなのか、先輩が食べさせてくれたからなのかは分からなかった。

『なんか夏っていいね、』

「暑っついけどな」

『今日ちょっと好きになった』

「…俺も」

目が合って、優しくキスをしてくれた先輩からはほんのりアイスの味がした。

❁︎

We Go Upのmvのロンジュンをイメージしてみました。夏とドリム…最高です；；
皆さんも熱中症に気をつけて、夏を楽しんでくださいね～！