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放課後いつも通り昇降口で待っていると、後ろから苦しいくらいに抱きつかれる。
『ちょ、おっぱ、、苦しいから、』
「はぁ、まじで無理、なんで今日こんな可愛くしてきてんの？」
『今日一緒に帰る約束してたから…』
そう言う私に、はぁ…と頭を抱える先輩。
「あのなぁA、お前可愛いの自覚ある？」
『え、あ、ありがとう…？』
「そうじゃなくて、あぁもう…！お前俺以外の人に可愛いとこ見せんな！イメチェンするなら俺に1番に見せろよ！」
どうやら先輩に見せるより先に他の人が私の髪型を見たことが嫌だったらしい。嫉妬？
怒っているのに全然怖くないし、ジト目でこちらを見つめる先輩が可愛くてつい笑ってしまった。
「おい、笑うな」
『……おっぱ私のこと好きだね』
「は？知らなかったの？」
『うん、今初めて知った』
「ふぅん、じゃあ分かるまで何回も言ってあげるよ」
帰り道で耳にたこができるくらい好きだよって言われて死ぬかと思った。
それと、今日のメイクも可愛いねって気合い入れたのにもちゃんと気づいてくれた。好き。
あと、今後髪切ったりどうしてもイメチェンしたくなった時は朝教室に来ておっぱ！って言いに来て、とも言われた。
ちょっとふざけて毎日言いに行こうか？なんて言ったら、まじで来て、とすごい食いつきでびっくりした。恥ずかしいから無理。
毎日可愛いって言ってくれるけど、たまにはこうやってイメチェンするのもありだな、なんて思った。
「Aは俺のどの髪型が好き？」
『全部すき、何してもかっこいい。』
「うわ、重症じゃん」
『………もう言わないよ』
「ごめんって、俺かっこいいもんな」
『うるさい』
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作者名：RUI | 作成日時：2022年7月10日 21時
