色を探す世界［2］【歌い手】 (ページ33)

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色を探す［33］ページ33

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『いきなり連絡してすみません

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さとみさん』

さ「大丈夫だよ、曲完成したの？」

そう、あの後3つ曲が完成した

その内の一つがさとみさんのCD曲だ

『遅くなりました…大丈夫でしたか？』

さ「全然だよ、逆に思った以上に早くてびっくりしたw」

ニカッと綺麗に笑うさとみさん

『えっと、曲の音源はこれです』

そう言ってヘッドホンを渡しEnterキーを押し音源を流す

一応ボーカロイドの声で歌詞も入れている

心無しに少し前かがみに聴いてくれていた

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音源が終わってもさとみさんは止まっている

『…あの？さとみさん…？』

声をかけるとヘッドホンを外し勢い良くこっちを見た

ビクッ

肩が跳ねるのがわかった

さ「すごいｯｯ！すごいよ！！
さっすがモノクロさんだな」

目がキラッキラしてる

さ「なんかこう…サビ前にぐわぁぁってきて、歌詞とその時の音源があってる！
当たり前のことなんだけど、本当にすごい！！」

年上とは思えない子供みたいな喜び方、楽しそうな声

『それは良かったですw
一応音源修正とか歌詞の変更も出来ますけどしますか…？』

さ「んーん！無しでいい！！
すごい良かったわwこのMemoriesにもあってるし」

そう、この曲はさとみさんが好きと言っていた［女性が弄ばれる］ような歌詞と、雰囲気の音源

要するに少し色っぽい曲

『じゃあこれでよろしくお願いします』

私はペコッと頭を下げる

さ「こちらこそ曲を作って下さりありがとうございます」

さとみさんもペコッと頭を下げる

さ「あの、また曲って作ってくれますか…？」

恐る恐るさとみさんは聞いてくる

『ぜひ作らせてください』

ふわっと笑うとさとみさんは安心したのかふにゃっと顔を和らげた

さ「そーだ！今度ちょっとしたドッキリに付き合って欲しいんだよね…いいかな？」

『ドッキリですか…？』

さ「そそ、実はこの前声優さんの岡本信彦さんとコラボをさせて頂いたんだよ
その時リア友に実は本人ドッキリ！みたのをしてさw
リスナーさんにも好評だったから」

『岡本信彦さんとゲーム、めっちゃ羨ましいです…！！！』

つい机から身を乗り出してしまった

私は声優さんで1番岡本信彦さんが好きなのだ

その様子に若干さとみさんが引いていたのは見なかったことにしよう